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【Bellator266】フィル・デイヴィスがヨエル・ロメロに5度テイクダウンを決めて快勝

<ライトヘビー級/5分3R>
フィル・デイヴィス(米国)
Def.2-1:30-26.30-27.28-29
ヨエル・ロメロ(キューバ)

サウスポーのロメロ、デイヴィスが左ジャブを見せる。様子見の序盤、間合を図りつつデイヴィスが右ストレートを伸ばす。片ヒザをついて、テイクダウンのフェイクを見せたロメロは左ハイを狙う。オーソに構えたロメロにデイヴィスが右を伸ばすジャブから右というリズムのデイヴィスに対し、ロメロが左右のローを蹴っていく。

オーソを続けるロメロのローをチェックしたデイヴィスは、前蹴りに距離を詰めようとする。ロメロは間合いを取って右ロー、デイヴィスが右ローも軸足にローを受ける。ゆっくりしたリズムのなか、ロメロは左ハイ。デイヴィスは右オーバーハンド、そしてローを蹴る。鋭い右ローを蹴ったデイヴィス、最後はロメロの左ローをカットした。

2R、ジャブを続けるデイヴィスが、右に繋げ左ボディフックを決める。ロメロの左は空振りするが、ボディに右を合わせようとする。ロメロは右の直後に、右を当てるとデイヴィスのダブルレッグを防いで離れる。ジャブを多用し、右という流れだったデイヴィスがワンツーを打ち、ロメロも左ジャブを届かせる。

左オーバーハンドを空振りしたロメロ。これを続けると、スタミナをロスすることは間違いない。と、ロメロの右ローでデイヴィスがバランスを乱す場目も。それでもローに右を当てたデイヴィスは、さらに右を続ける。声を挙げたロメロは、再びローを蹴られ豪快なフックやオーバーハンドは空振りに終わる。残り1分、ワンツーからローと攻撃をまとめたデイヴィスが、ダブルレッグでテイクダウンを決めて2Rを取った。

最終回、サウスポーに戻したロメロの左は空を切る。デイヴィスは右ミドルを入れ、フックにダブルレッグを決める。スクランブルでバックに回ったデイビスは、ロメロが押し返してきてもダブルレッグを決め直す。左を差して立ち上がったロメロをダブルレッグで3度連続で倒したデイヴィスは、ハーフで抑えて右を打ちつける。

背中をマットにつけたロメロが、右エルボーを顔面に落とされる。デイヴィスはパスし、サイドへ。右を差しながら、腰を引き立ち上がったロメロは、またも倒され削られていく。背中を譲って立ち上がったロメロだが、前方に崩されてサイドバックからパンチ、ヒザをワキ腹に連打される。ロメロは懸命に立ち上がって胸を合わせるが、反撃の機会はなかった。

と敗色濃厚なロメロは、驚いたことに「3R制なのか」とメインで5Rと勘違いしていたことが露見する。結果、信じられないことにジャッジ1人は29-28でロメロにつけたが、残りの2人は30-27、30-26でデイヴィスを支持した。ロメロも自身にスコアがついた時に「そんなことはない」と手を振り、敗北が決まってからもデイヴィスを称えた。

「彼はモンスターだよ。信じらないパワフルファイターだ。2Rの終盤に動きが落ちたね。レスリングに感謝している。ベストスポーツだ」と話した勝者は、ガンと戦う両親に感謝の言葉を述べた。


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