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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─15─外側に入る虎口、倒&極

【写真】空手です。型です。サンチンの虎口です(C)MMAPLANET

武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。

サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが息を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。

全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、最終回は虎口の理解を深めるために、前回の相手の内側(中)に入って極める動作に続き、今回は外側に入る虎口の分解組手を紹介したい。

<サンチン解析第14回はコチラから>


相手が


右上段突きを打ってきたときに


右腕で、掛けて


ここでは内側に入った時のように、腕を極めるのではなく抑えて


左手で突く。この時も抑えと突きを分断して『抑え・突く』とせず、『抑えて突く』=入った時には突くという風に、一つの動作で行う


この外側に入る虎口の動きを応用すると、相手の右手を自らの右手で制して


左手で突くのではなく、自らの右足で相手の右足を掛けて


倒し、ここから右腕を極める


✖ただし、この時に内側の時と同じように、掴んで力をいれて大外刈りのように投げようという意識が作用すると


相手の力の作用を生み、逆に投げられてしまうなど反撃の機会を与えることになる

つまりは『入って・掛ける』でなく、『入ると同時に掛ける』という一つの動作で行うことが大切になってくる

内側、外側の掛ける時に、接触点を作らないことが最重要。接触点を作ると、腕を回せなくなる。相手の突きに対し、受けて掛けようとすると力と力が衝突してしまう


型の動きを使うと


接触点を作らず衝突を生まなくなる。型の流れのなかで投げたり極めたりしないと、力と力のぶつかり合いになる。この一挙動で動くための呼吸を学べるのがサンチンの型ということになる


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