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【ACA127】カレフォフ、2度目のフライ級王座防衛戦はチャレンジャー=アルバスカノフ押し

【写真】風は右から左に吹いている。追い風=チャレンジャー(右)、向かい風チャンピオン(左)のロシア人同士のタイトル戦だ (C)

本日28日(土・現地時間)にロシアはクラスノダールのバスケットホール・クラスノダールでACA127「Albasknanov vs Kerefov」が開催される。

イベント名になっているように、メインはラスル・アルバスカノフフ✖アズマット・カレフォフのACAフライ級選手権試合だ。とはいえ世界中のどのプロモーションを見ても、タイトルマッチが大会タイトルになる場合、王者の名前が先にきて挑戦者が後ろに来るもの。

しかし、今大会は王者カレフォフが、挑戦者アルバスカノフの後塵を拝する大会名になっている。


アルバスカノフはACAの主流ジム=ベルクート・ファイトクラブのファイターで、同ジムにはライト級王者アブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァやバンタム級王者マゴメド・ビブラトフ、さらにはアリ・バゴフ、ユースウ・ライソフという王者を経験したトップファイターも属している。

今大会もベルクートFCからはアブドゥルラクマン・ジャナエフがコメイン、ムハマド・ヴァカエフがアルバスカノフの釖持として出場している。

元々は4月にタイトル戦が決まっていた両者だが、カレフォフの負傷でキャンセツされており、プロモーションがアルバカノフの背中を押していることが、このタイトルから伝わってくる。

アルバスカノフの戦績は11勝4敗、荒々しくもパワフルな打撃、強烈無比なテイクダウン、トランジッションもサブミッションも兼ね備えているファイターだ。それでいて4つの敗北は全て一本負けで、うち3つはギロチンでタップを強いられている。

暴風のようなファイトのなかで、エアポケットができるといって良いアルバスカノフに対し、カレフォフは14勝中11試合が判定勝ちだが、持ち味はその我慢強さとねちっこさだ。何より逆風を跳ね返す強さは、たった一度HEATに来日した時の春日井たけし戦当時でも身につけていた。

また今大会には3連敗中のディエゴ・ブラダォンも出場、サルマン・ザマルダエフとの再戦に臨む。今年3月の対戦では激しい打撃の応酬のなかで、蹴り足を掴んで倒したブランダォンが勢い余ってサッカーボールキックを放ち、ザマルダエフが試合続行不能となり反則決着となっている。

反則ながら勝ちは勝ちという状況ながら、敢えて再戦に挑むのはザマルダエフがしっかりとブランダォンを仕留めたいという気持ちが大きいからだろう。ブランダォンも本当の意味でのリベンジされることが望まれたなかでのロシアでの戦い、反則抜きで意地を見せてほしい一戦だ。

■視聴方法(予定)
8月29日(日・日本時間)
午前1時25分~ ACA TV

■ ACA127対戦カード

<ACAフライ級選手権試合/5分5R>
[王者] アズマット・カレフォフ(ロシア)
[挑戦者] ラスル・アルバスカノフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アルテム・フロロフ(ロシア)
アブドゥルラクマン・ジャナエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
サルマン・ザマルダエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アンドレイ・ゴンチャロフ(ロシア)
アプティ・ビマルザエフ(ベラルーシ)

<ウェルター級/5分3R>
ムラッド・アブドゥラエフ(ロシア)
アンドレイ・コシュキン(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ムハメド・ココフ(ロシア)
ロムアリ・ナルギエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
オレッグ・ボリソフ(ロシア)
イスラム・マシュフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ムハマド・ヴァカエフ(ロシア)
ハファエル・ペッソア(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
アザマット・プシュコフ(ロシア)
クルバン・ガジエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
エルクハン・ムサエフ(ロシア)
アドラン・イブラギモフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アルカジ・オシピャン(アルメニア)
デブラトマン・チュポノフ(ロシア)

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