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【LFA114】マチダ空手のブルーノ・ソウザがフェザー級王座奪取──も、内容は及第点以下

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ハビエル・ガルシア(米国)

右を伸ばすソウザに対し、ガルシアが右カーフを返す。スイッチしたソウザは右ジャブ、裏拳のフェイクを見せる。オーソに戻しワンツーのソウザが右のカウンターを入れる。続く右ミドルに右を受けたソウザがダウン。シングル狙いを潰したガルシアはがぶってアナコンダチョークをセットする。バック狙いにスイッチしたガルシアに対し、ソウザはシングルへ。ソウザはエルボーを受けて離れたところで、左を打たれる。間合いの測り合いから、両者が同時に前に出てワンツー、ソウザは後ろ回し蹴りに続き左前蹴りを繰り出すが、初回を落とした。

2R、ワンツーのガルシアに対し、ソウザは組もうとする。離れたソウザは右に回り、ソウザが左の前蹴りからミドルを入れる。続いてソウザは左を当てる。右に動くガルシアに対し、ソウザは左ハイを狙う。手数が少ないガルシアは、ダブルレッグもスプロールされバランスを崩す。ソウザは左ジャブ、飛び込んだガルシアが右を見せるも共にクリーンヒットはない。距離の取り合いが続き、ソウザのワンツーにガルシアが左フックを打ち返す。右を突いて組んだソウザはすぐに離れ、ガルシアが右ハイも──余りにも手数が少なく、ソウザがラウンドを取り返した。

3R、突きからクリンチのソウザがケージにガルシアを押し込む。差し合いが続き、ガルシアが細かいパンチを打つ。ソウザもヒザを見せ、エルボーを入れて離れる。ガルシアが右を返すが、ソウザのワンツーを被弾する。前蹴りの左のカウンターを決めたソウザが、回るガルシアに対し前蹴りから左ストレートを入れる。とはいえUFCへの登竜門としては、寂しい試合内容のタイトル戦。ソウザは左ハイを繰り出し、前後のステップのフェイクを続ける。最後の1分に技の交換がないままラウンド終了を迎えた。

4R、「ファ〇ン・ゴー」、セコンドに声にガルシアは奮起するか。回りながらも距離を詰める数が増え、ケージから離れて戦う──が、ガルシアの手数は増えない。ソウザはフェイクを繰り返し、ポイント空手のように口を開け、声を挙げてワンツーや蹴りを繰り出す。と、残り2分強でガルシアがダブルレッグを決めてバックを伺う。前方に落とされそうになったガルシアがキムラへ。頭を抜いたソウザが、バックについてパンチを纏める。正対し右を返したガルシアは、前蹴りを受けてシングルレッグから引き込み──スクランブルでバックを狙う。しかし、背中に回ることはできず下になりパンチを受けた。

最終回、変わらず右に回るガルシア。狙いが組みと分かると、ソウザもそこを警戒し右ジャブを繰り返す。ガルシアのステップインに左を合わせたソウザだが、ジャブにダブルレッグを合わされる。ディープハーフからリバーサルに成功したソウザは、ガルシアのギロチンを防ぎ、トップを取り切る。スイッチ狙いを防ぎ、スクランブルにも倒し直したソウザは、エルボーを受けながら必死のボディロックを続ける。左足を挟み、トップキープを続けたソウザは、最後の10秒のスタンド戦で跳びヒザを見せタイムアップに。

ソウザが初回のピンチを挽回して、LFAフェザー級のベルトを腰に巻いた。新チャンピオンは涙を浮かべていたが、インタビュー中はジョークを織り交ぜ「僕はフェザー級でベストの1人、少し驚かされたけど……きっとKOはできた。でも、気にしていない。勝利が必要だ。最初に倒されたけど、ディープハーフから上を取ったし……僕はただのカラテ・ガイだよ(笑)。ショーン・シェルビー、ギブ・ミー・ショット」と話した。とはいえ……ケヴィン・アギラー、暫定王者だったタン・リー、デイモン・ジャクソン、そしてジャスティン・ゴンザレスという歴代のチャンピオンと比べると、見劣りするのは事実。メジャーにステップアップにするには、経験を積み、精度を高める必要があるように感じるブルーノ・ソウザだった。


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