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【PFL2021#09】計量終了 ラウネーン「レガシーを残す」。ハイブラエフは亡き師ヌルマゴ父に勝利を誓う

【写真】結果を残しているラウネーン。ただし、実力未知数という評価はついて回っており、ハイブラエフ戦で力を示したいところだ (C)PFL

27日(金・現地時間)にフロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#09の計量が、26日(木・同)に行われた。

フェザー級とライトヘビー級のプレーオフ=準決勝が行われる同大会。100万ドルまであと2勝となった選手に計量オーバーはなかった。メインで戦うブレンダン・ラウネーンとモヴィッド・ハイブラエフは、セレモニアル・フェイスオフで互いに頷きながら視線を譲らず、握手をすることなく壇上でインタビューを受けた。


レギュラーシーズンでは1位、しかし掛け率ではアンダードックのラウネーンは「シェイモン・モラエス戦で何が起こったか。ハイブラエフは素晴らしいレスラーだ。でも、僕はグレートMMAファイターなんだ。明日はウォーになる。3R戦うことを恐れていない。3Rが必要なら3Rを戦う。秒殺も3R判定勝ちも僕のキャリアにはある。ただ100万ドルを手にするんだよ。僕はレガシーを残す。イギリスとアイルランドを代表して。レッツゴー!!」と話した。

対してハイブラエフは「レガシーを残すことは、僕にとっても重要だと思っている。僕らはアブドゥルマナプ(ヌルマゴメドフ)を失った。でも彼は今でもダゲスタンにとって欠かせない。MMAの世界でダゲスタンが如何に力を持っているかを示す」と今は亡き師に勝利を誓った。

打撃が強いウェルラウンダーのラウネーンの総合力が、レスリング主体とはいえKOパワーも一本を取る力を持つハイブラエフの破壊力と圧力を制御することができるのか。その辺りが鍵となる準決勝第2試合だ。

フェザー級、もう1つの準決勝はバッバ・ジェンキンスとクリス・ウェードの同い年アメリカン・レスラー対決だ。フェースオフで、上を向いて何やら呟くジェンキンスに対し、冷めた表情でウェードが何から話しかける。

その後、正面を向いてのフォトセッションからエキサイトし始めたジェンキンスは、インタビューで「クリス・ウェードが俺より少しばかり大きいのは確かだ。この数日間、さらに自分を大きく見せようとしてきたけど、中身は俺の方が大きいことを知っている。コイツ、今も『神様は俺を助けない』って言ったんだ。お前が俺の何を知っている? そんなことをいうのはマナーがなっていない」と激しい口調で対戦相手を罵倒した。

対してウェードは冷笑を浮かべながら、「彼はね、昨日も同じことをしていた。上を向いて空を眺めて、ステアダウンが終わらない。だから『何の助けにもならないよ』って伝えたんだ。明日はただ僕と彼だけがケージの中にいる。それだけだよ」とインタビュアーに向けて返答していたが、ここでジェンキンスの方に視線を送る。

そして「僕と君しかいないんだ。ドアが閉められ、鍵がかけられる。君は僕と立ち合うんだよ。ここまでの努力をぶつけるから、ちゃんと受け止めなよ。明日は僕の方をちゃんと見ろ」と伝える表情は、非常に硬いモノに変わっていた。

フォークスタイルレスリングで磨いたテイクダウン防御力と、ジャブや蹴りで突き放すファイトから、一転突破のダブルレッグ──これがNCAA D1を制し、2度ランナーアップとなっているジェンキンスのMMAだ。

対してウェードはインタビューで話していたようにグレコや柔道を取り入れたテイクダウンを仕掛ける。とはいえ、その攻撃力とジェンキンスの防御力では後者の方が上回るだろう。そうなると、ウェードは結果を残してきた打撃の有効活用が欠かせない。正統派のソレではないが、間隙を突くウェードの打撃が効果的な攻撃になり得るか。打撃へのカウンターのテイクダウンに秀でているジェンキンスとの、距離とタイミング合戦になる。

■視聴方法(予定)
8月28日(土・日本時間)
午前7時30分~Official Facebook

■PFL2021#09計量結果

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 145.8ポンド(66.13キロ)
モヴィッド・ハイブラエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
クリス・ウェード: 145.6ポンド(66.04キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
セザー・フェレイラ(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)
ラジャー・ストヤディノビッチ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
コリー・ヘンドリックス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アントニー・ディジー: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェシー・スターン: 144.6ポンド(65.58キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェイソン・ナイト: 145.8ポンド(66.13キロ)
ボビー・モフェット: 148.2ポンド(67.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フロレス: 145.6ポンド(66.04キロ)
カール・ディートン3世: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・キルボーム: 154.4ポンド(70.03キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 156ポンド(70.76キロ)

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