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【Fight&Life】シン日本人=堀内佑馬が、先人=岡見勇信&水垣偉弥を訪ねる

【写真】岡見と水垣にしか語ることができない説得力のある言葉の数々に──堀内は取材後、「今後のキャリアに繋がるありがたいお話をたくさん聞くことができました。これからも頑張りたいと思います!!」と話していた(C)t.SAKUMA

本日23日(月)発売のFight&Life#86にカリフォルニア州アーバインのチーム・オーヤマ所存、UFCを目指しLFAと契約中の堀内佑馬が、一時帰国中にその道の先人である岡見勇信と水垣偉弥と行った鼎談が掲載されている

本誌で掲載しきれなかった、UFCへ行くために米国で戦う堀内の姿勢について、3人の意見の交換をここでお届けしたい。


──今ではブラジルや南米、ロシアを含め欧州全域、中国や中央アジアの選手まで米国に拠点を置いてステップアップを目指しています。

岡見 時代は変わりましたね。僕らの時代は日本である程度結果を残せばUFCへ行けたのですが……。つまり今は堀内君のようにUFCへ行きたいという明確な意思を持って行動しないと、厳しいということだよね。

何となくUFCへ行きたいということでは、もう難しい。僕自身、今の日本でUFCへ進みたいと思っている選手は、拠点を米国に移した方が良い部分が多いと思う。

水垣 LFAも契約する選手は米国在住が基本で、日本人は堀内君と田中路教選手だけだけど、ブラジル人とか米国以外の選手がいくらでも戦っています。

──それだけ練習拠点、生活のベースを米国に移しているということになりますね。とはいえ、岡見選手が『格闘DREAMERS』のなかでも実際に口にしていましたが、どれだけ厳しい環境に身を置いてUFCで戦っても、日本では名前も売れない。そこも現実的に、有名になることがモチベーションの選手も少なくない。堀内選手は知名度ということに関して、どのように考えていますか。

堀内 僕は正直な話、今は知名度はいらないと思っています。まずは強くなること。UFCに出れば……勝っていれば、知名度アップは後からついてくる。だから知名度は重視していないです。米国でもLFAの前にローカルの大会に出ていましたし。そういう会場で地元のファンが『頑張れ』って言ってくれる。それが僕にとっては、嬉しいことでもあるんです。

岡見 ただ選手として、知名度を上げたいという気持ちがあっても、間違っていない。

──日本人選手がそこを達成するのに最適な舞台は、UFCでなくRIZINです。

水垣 結局、何に対して頑張れるのか。モチベーションが上がるところで頑張るべきで。日本で知名度を上げるのがモチベーションになるなら、そこでベストを尽くすべき。その選手はUFCへ行くためには頑張れないと思うし。UFCへ行って一番強いヤツと戦って、自分の強さを証明することがモチベーションになるなら、そこでやっていく。

今、UFCが一番なのは間違いないので。何に対して自分がモチベーションを持ち続けることができるのか。そこにもう堀内君が気付けているので、これで良いと思う。日本で有名になりたいけど、強い選手とも戦いたい──じゃ、もう迷ってしまうので。自分の道が自分のなかで定まっていることが堀内君の良いところだから。

※同鼎談では岡見&水垣の海外での出稽古、UFCで戦う際の心構えなどを堀内佑馬が教示されています。

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