この星の格闘技を追いかける

【UFC ESPN29】腹を抉り続けたバハモンデス。最後はスピニングバックヒールでロバーツを失神KO

<ライト級/5分3R>
イグナシオ・バハモンデス(チリ)
Def.3R4分55秒by KO
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

右ローに左ジャブを合わせ、左ローを蹴り返すバハモンデス。ロバーツはジャブから組みつき、ケージにバハモンデスを押し込む。押し返し離れたバハモンデスがローに右を合わせる。直後に左ジャブを返したロバーツだが、右ローでバランスを失い、ワンツーの右を被弾する。スイッチしたバハモンデスは左ストレートを伸ばし、オーソに。ロバーツが右フックを当てると、バハモンデスはワンツーフックで前に出てサークリングにはスピニングバックフィストを放つ。

バハモンデスにアイポークがあったとブレイクが掛かるが、目に当たったのは左ジャブだった。再開後、ワンツー&右ローのバハモンデスが左を当てて移動。続く左はワンツーに繋ぎ、さらにボディに左ストレートを決める。ロバーツは組んでケージに。ハイクロッチは決まられず、離れたバハモンデスが左を入れる。圧を受けてケージに下がったロバーツはワンツーの左ストレートを顔面に受け、さらにボディを殴られる。左ローから左ハイを見せたバハモンデスに3度目のテイクダウン狙いのロバーツが、バックに回る。正対してダブルレッグを切ったバハモンデスがヒザからパンチを纏めて初回を取った。

2R、左ジャブのロバーツに対し、バハモンデスがワンツーからスリーを当てる。さらにステップジャブ、右ロー、ワンツーと打撃で攻勢のバハモンデスはロバーツのシングルレッグを切って、スイッチを織り交ぜながらパンチとローで攻めていく。ロバーツもパンチを打ち返し、当ててもいるが、そこからバハモンデスが距離を詰めてより多く殴る。

顔面、ボディに攻撃を散らすバハモンデスは右だけでなく左ローも効かせる。スピニングバックキックをボディに入れたバハモンデスは、続いて左フックをヒットする。どうしてもケージを背負ってしまうロバーツも構えを変えるも、構わずバハモンデスはスイッチを繰り返し上中下への攻撃を左右の拳、蹴りで続けている。さらにヒザ蹴りも突き刺したかに見えたバハモンデスだが、これをキャッチされケージに押し込まれる。

ここもケージを背負って防いだバハモンデスは、ケージに詰まったロバーツにハイキックを狙い、空を切ったがワンツーを伸ばしてこの回もリードした。

最終回、右ミドルを決めたロバーツは、近距離で殴られるとダブルレッグへ。スプロールし、離れたバハモンデスがボディを殴り、さらに左ボディを被弾して動きが止まったロバーツはダルレッグから引き込む。スタンドで待ち受けたバハモンデスはスピニングバックキック、左とボディに狙いを定める。

腹が効いてしまっているロバーツは、またも組み狙いから引き込む。バハモンデスはカカトをボディに落として、離れる。レフェリーにスタンドに戻されたロバーツは、ハイから後ろ回し蹴りこそ避けたが、前蹴り、左とボディを打たれ、顔面からの左ボディで完全に棒立ちになる。ここからアッパーを返したロバーツだが、バハモンデスが腹を狙いシングルレッグを切る。またも引き込んだロバーツに、パウンドを纏めてからスタンドに戻ったバハモンデスは、最後の70秒で立ち上がってきたロバーツに右ローを蹴り、右ボディストレートを打ち込む。

ハイから左ボディストレートと攻撃の手を緩めないバハモンデスが左ストレートを当てると、ロバーツも右フックを返す。近距離でギロチンを見せたバハモンデスはエルボーを入れて離れると、右スピニングヒールキックを顔面に蹴り込む。ロバーツが大の字になり、バハモンデスはUFC初勝利を挙げた。

「ただ、ありがとうと言いたい。それしかないよ。ボディを効かせて、注意を腹に集中させてエルボーから決めたんだ。今回のケガを直して、年内にもう1度戦いクリスマスに帰国して家族と過ごしたい」と勝者はインタビューで話した。


PR
PR

関連記事

Movie