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【BJJ BET02】1回戦最後の枠で──『柔術の神の子』ミカ・ガルバォンが茶帯世界王者と対戦

【写真】マウリシオ・オリヴェイラには失礼だが、やはり準決勝のバルボーザ戦は実現してほしい(C)CALYTON JONES

いよいよ開催が1日(日・現地時間)に迫ってきたBJJ BET02「Who’s Next」。ブラジルのサンパウロで開催される8人制88キロ級のノーギトーナメント──強豪、古豪が入り乱れる同トーナメントに超新星ミカ・ガルバォンが参戦し、マウリシオ・オリヴェイラと初戦を戦う。

18歳のガルバォンは、現在世界でもっとも熱い視線を集めるグラップラーだ。6月のEUGにおける170ポンドTに茶帯ながら参戦し、同階級世界最強の一角と目されるタイナン・ダウプラのスイープを絶妙の重心移動で封じ込め、下からは流れるようなスイープと跳び付き三角の連携で追い詰めて勝利した一戦は記憶に新しい。


同時にルタリーブリの黒帯でもあり、ノーギでも驚愕の強さを見せるガルバォン。同月のオリヴァー・タザ戦では、体力で勝る相手に攻撃を仕掛けさせておいて一瞬で切り返す非凡な動きを連発して勝利した。

さらに同月末の3GCグラップリングトーナメントにも参戦し、ジョン・コムズ相手にはテイクダウンに合わせたギロチンで、ペドロ・ホシャ戦では下からのヒザ固めから一瞬で移行した内ヒールで、そして決勝のペドロ・マリーニョにはニースライスをゴゴプラッタで切り返し、次の瞬間腕を伸ばすという離れ業で極め、全試合一本勝ちの完全優勝を遂げている。

目を見張る反応速度と動きのスムースさ、一瞬の切り返しの妙と極めの強さ。身体的にはまだ未発達で頭抜けたパワーの持ち主ではないが、その動きの全てが驚きに満ちているガルバォンは、ブラジリアン柔術でも黒帯を取得。今回が黒帯デビュー戦となる。

対戦相手のオリヴェイラは、2018年に茶帯世界王者に就いた24歳。道着着用ルールを主体に活躍している新鋭の黒帯だ。ギなしルールでは同じく2018年末のノーギワールズにて、本トーナメントにもエントリーしているセルヴィオ・トゥリオと対戦。下から足を絡めてトーホールドを狙って上になり、トップからも優れたバランスを発揮して僅差の勝利を収めている。

驚くべき動きこそないものの、強靭な身体をもって上下どちらからも戦うことができ、ノーギへの対応もよく、ポイントゲームにも長けているオリヴェイラ。柔術の神の子ガルバォンとしても決して簡単な相手であるまい。

誰が勝つか分からない今回のトーナメントだが、順当に行けば準決勝はレアンドロ・ロ✖ウィリアム・タケット、ルーカス・バルボーザ✖ガルバォンか。IBJJF道着着用ルールのレジェンドであるロと北米ノーギグラップリングの新星タケットの初対決は、新旧のダイナミック・スタイルの交わりとして非常に楽しみなところだ。また、相手の動きを封じることにおいては天下一品のバルボーザと、インスピレーションの塊のような動きをするガルバォンがどう交わるのか。興味は尽きない。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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