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【BJJ BET02】トーナメント本命?! バルボーザという『無理ゲー』にトゥリオは如何に挑むのか

【写真】この人も人智を越えていそうだ(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

8月1日(日・現地時間)ブラジルのサンパウロにて大型プロ柔術・グラップリングイベントBJJ BET02「Who’s Next」が行われる。目玉の8人参加の88キロ級のノーギトーナメントはまさに実力伯仲、誰が勝ってもおかしくない状況だが、敢えて優勝候補本命を挙げるとすればだが、ルーカス・バルボーザか。

そのバルボーザと初戦で戦うのが、2017年ADCC無差別級王者フィリッピ・ペナの黒帯セルヴィオ・トゥリオだ。


2018年の柔術世界王者バルボーザは、ノーギにおいて2019年ADCC世界大会99キロ級で3位の実績を誇る。決して下にならず、巨大な上半身を用いたプレッシャーで相手の攻撃を封じ制圧する戦いを身上としており、先月のRoad to ADCCには適正階級である88キロ契約で出場し、クレイグ・ジョーンズの代打であるウィリアム・タケット相手に34-0で圧勝して見せた。来年のADCC本戦の同階級における優勝候補だ。

対する新鋭のセルヴィオ・トゥリオは、2019年のADCCブラジル予選77キロ級優勝という実績を持っている。先月の Big Deal 03 では柔術世界王者イザッキ・バイエンスとノーギルールで対決し、互角の攻防を見せていた。

トゥリオは下からのヒールの仕掛けから上のポジションを取って先制点を奪うと、巧みなガードワークで終盤までそのリードしていた、結果的に残り25秒でテイクダウンを許し逆転負けを喫したものの、大番狂わせまであと一歩まで迫ってみせた。

実績ではもちろん、体格面でもバルボーザが上回る両者の対決。相性面を見ても、足関節とガードワークを主武器とするトゥリオにとって、それらを封じることに長けたバルボーザは非常に厳しい相手だろう。さらに最近バルボーザは、先日のRoad to ADCC大会で対戦予定だったジョーンズ──世界屈指の足関節師だ──対策を重ねてきており、その成果を、同種の武器を持つ代打のタケット相手に見せつけたばかりだ。

トゥリオの立場になって考えると「無理ゲー」とでも形容したくなるほど難しい試合だが、なんとかバルボーザ攻略の糸口を見出してくれることを期待したい。

■視聴方法(予定)
8月2日(月・日本時間)
午前5時00分~FLOGRAPPLING

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