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【ONE Battle Ground】澤田龍人の次戦=グスタボ・バラルト戦が、録画からライブ中継枠に昇格!!

【写真】愛猫のレオ君、♂と。日本にいては、経験できない日々を澤田は送っている (C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Battle Ground」に澤田龍人が出場し、グスタボ・バラルトと対戦することが決まった。

当初の予定では澤田は当日収録で、2週間後に放送されるBattle Ground02でバラルトと対戦予定だったが、キックボクシング戦=シッティチャイ・シッソンピーノンと対戦するはずだったタイフン・オズカンの負傷欠場で、澤田の試合がライブマッチ昇格を果たした。

シンガポールのEvolve MMAに在籍。そのシンガポールのコロナ予防対策がフェーズ2に戻り、大会直前にジムが閉められたという澤田にZoomインタビューを行った。


──おっ、いきなりの笑顔ですね。

「やはりライブになったので」

──いつ正式決定したのでしょうか。

「昨日(※取材は26日に行われた)ですね。シアー(バハドゥルサダEvolve MMAヘッドコーチ)から『生放送に繰り上がったから』ということを聞きました」

──そして、その笑顔と(笑)。

「録画中継よりライブ中継の方が、テンションが上がります。録画の試合は、試合があることも報告できないですし、中継されるまでも期間が長くて、その間も試合の勝敗に関わることを話していけないのでしんどかったです」

──10月8日のミャオ・リータオ戦を皮切りにロビン・カタラン、そして4月のミャオ・リータオとの再戦とダークシリーズが続きましたが、たしかカタラン戦は本当に中継が遅かったですね。

「12月中旬に試合をして、放送が2月の最初で3カ月ぐらいタイムラグがありました……」

──そこで勝利したというのに、4月の試合は5日前に試合が決まり、しかも相手は10月に勝ったミャオ・リータオ。受けたからには勝つしかないのですが、これは気の毒な試合でした。

「あれだけ短時間で試合をしたのも初めてで、準備ができていなかったです」

──正直、モチベーションなど上げようがなかったのではないですか。

「そうですね……、リマッチで……気持ち的には、戦える状態ではなかったのかと思います」

──それでも試合を断ることはできない?

「まぁ、Noとは言えないです。ケガをしていなければ……戦います」

──Evolve MMA所属ですしね。シンガポールは再びロックダウンになり、5月大会が延期されました。そして、限定的に解除されていくなかで今大会が決まったのですが、オファーはいつ頃ありましたか。

「1カ月前ぐらいですかね。7月30日に試合をするというのは決まっていました」

──今大会は日本から出場する選手がいないので、なかなか大会があるのか掴めませんでした。でもEvolve MMAの動向から月末にあるのか──と。ただし、そのなかでシンガポール政府が予防対策をフェーズ2まで引き上げて厳しくしました。

「それがあって、今回の大会も本当にあるのかっていう不安はありました。最初はシンガポールか〇〇〇でやるという風に聞いていて」

──現状動いていても、すぐに〇〇〇ではイベント開催は難しいかと。

「ハイ。そうだろうと思っていました。結局、決まっていないですし。そのうえでシンガポールはまたロックダウンですし、大会ができるかどうか半々だなって感覚ではいました」

──日本にいるとピンとこないのですが、そこまでの状況なのですね。練習の方はフェーズ2になって問題なかったですか。

「ありました。試合が決まってからの1カ月間は、人数制限があってもグラップリングのスパーリングもできていましたが、先週の水曜日からジムが使えなくなりました」

──ジムが閉められということですか。

「ハイ。だからジムの前で、グラウンドはなしで対人練習をしたりしてきました」

──えぇ! 警察が来て止めらたりは?

「2人なら大丈夫です。ただ、ジムは完全にクローズされているので中は使えないです」

──それは……えげつない状況がいつまでも続きますね。

「だいぶ自由になっていた時期もあったのですが……感染者が増えると、またロックダウンですね」

──シンガポール政府は完全に抑え込みたいのですね。

「そうみたいです」

──日本は感染者がどんどん増えても、特にこれ以上の対策はないですし。要は個々で頑張れという方針なのですが、死者の数がそれほどでないので緩んだ空気はもう収まらないかもしれないです。

「シンガポールは少し増えただけで、規制が掛かります」

──慣れとか、気の緩みはシンガポールの人々はないのですか。特に若者は重症化率が低いわけではないですか。

「ないですね。罰金とかありますからね。5人以上集まっていても、そうですし。そこは気をつけますよね。ジムもロックダウン中に営業は絶対にできないです」

──シンガポールは監視・管理社会ですしね。

「そこらにカメラがありますからね(笑)。見回りも凄く多いです。ビシビシと、見張られている感はあります」

──最後の1週間で練習に制限が加わったもののも、それでも5日前のオファーを受けた前回よりも仕上がりは良いのではないですか。

「そうですね。ずっと試合のための練習をしていましたし、対策練習、チームメイトと話すこともできたので。それに明日からホテルですし、ホテルに入るとグレーゾーンかもしれないですが、マットスペースもあるので」

──そういうなかでグスタボ・バラルト戦ですONEでは結果が残せていないですが、実力者だと思います。

「そうですね。相性の悪い相手が多かったような気がします。彼の思う様な試合ができてないです……ただ、テイクダウンはとれても寝かせた後のコントロールはそれほど強くないと思います」

──極端に身長が低いです。

「これまでボカン・マスンヤネとロビン・カタランは、僕より背が低かったのですが、バラルトは特別に低いです。あれだけ小さい選手は、なかなかいないです。それでパンチをぶん回してきて。まぁ間合とかは問題ないので、どれだけの圧力が対峙した時にあるか、ですね」

──前回の試合は色々あったとしても、受けて負けたという結果です。バラルトも負けられない状況ですが、どういう試合をしないといけないと感じていますか。

「今回は負けないことです。負けないことを大前提に試合をしたいです──今回に関しては。一発が強い選手なので、そこを警戒して戦います。レスリングも僕より強いでしょうし。どういう風にスクランブルできるか楽しみです。バラルトの攻撃は頭から突っ込んで来て、あまり考えてなさそうです(苦笑)。

前回、負けてしまったのですが、一からやり直すつもりで気持ちを切り替えてやってきました。ランク5位の選手とこれから戦うことがはできるのか──そこが見られる試合だと思うので、しっかりと勝ちたいと思います。日本人選手は今回、僕だけで。オリンピックも始まっているので、その勢いに負けないよい熱い試合を日本の皆さんに視てもらいたいと思います」

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

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