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【UFC ESPN27】殴り合い、削り合い、疲れまくった激闘。パイヴァがフィリップスに2-0で競り勝つ

<バンタム級/5分3R>
パウリアン・パイヴァ(ブラジル)
Def.2-0:29-28.29-28.28-28
カイル・フィリップス(米国)

フライ級でオクタゴン2勝2敗だったパイヴァが、バンタム級に階級を変え前戦でソン・ヤードンに勝利したフィリップスと対戦する。フィリップの右オーバーハンドに右を合わせていったパイヴァは、後ろ回し蹴りをかわす。フィリップスは右ハイに下がったパイヴァにワンツーの左を当ててダウンを奪う。すぐに立ち上がったパイヴァだが、左を被弾する。それでもパイヴァも左ジャブを当て、右のカウンターを狙うなど持ち直したか。

パイヴァは蹴り足を掴んでテイクダウンを奪うと、バックへ。キムからスイッチしたパイヴァがバックを取り掛かる。すぐに反応したパイヴァに対し、フィリップスはキムラからリフトアップしてスラムする。直後のパンチを空振りしたフィリップスは、立ち上がったパイヴァに右クロスをヒットさせる。組んで凌ごうとしたパイヴァのテイクダウン狙いをスプロールして殴ったフィリップスだが、スピニングバックキックで姿勢を乱してガードを取る。

パイヴァはガードの中に収まり、フィリップスの蹴り上げにパンチを落とす。ここでフィリップスはデラヒーバで揺さぶって、シングルレッグでリバーサルに成功。エルボー、鉄井を落としてスタンドで右をヒットさせる。テイクダウン狙いをここも切られたパイヴァは、パンチを打たれながら立ち上がる。直後に右エルボーを決めたフィリップスが、倒してダウン状態のパイヴァに鉄槌&パンチを振り下ろしながら初回終了を迎えた。

2R、ワンツーで前に出るパイヴァだが、フィリップスは間合いを外して右ボディストレートを入れる。パイヴァはシングルから組んでバックへ。ここから足関節を狙いつつ、リバーサル狙いでスクランブルに。下にならずスタンドに戻ったフィリップスは、組んで右エルボーを打ち込む。直後の右に、右を合わせてフィリップスに尻もちをつかせたパイヴァが、ボディアッパーからパンチを纏めてクリンチへ。さらに右フックを入れて離れたパイヴァは、スピニングバックフィストに組んでバックへ。

フィリップスは胸を合わせると、疲れた表情を浮かべながらダブルレッグを決める。ボディロックで抑えるフィリップス、パイヴァは頭を押して立ち上がる。フィリップスはバックコントロールも、胸を合わされて離れる。パイヴァがダブルレッグからバックに回り、後方から右のパンチを連打する。

たまらず胸を合わせたフィリップスが、スピニングバックエルボーから組んでバックへ。上を取り切り、この疲弊した状態でスクランブル戦に持ち込むとバックに回りパンチを入れる。前方に落とされないようにスタンドに戻ったフィリップスが右をヒット。パイヴァも右を打ち返す。続くダブルレッグからケージにパイヴァを押し込んだフィリップスだが、直後に時間となった。

3R、両者揃って消耗が激しいなか、パイヴァが左ジャブを当てる。ここまでのラウンドと違い、手数が少なくなってはいるがフィリップスが左を当てて、組みへ。切ったパイヴァは右を当てて、左ジャブジャブを打ち込む。と、パンチのタイミングと構えからシングルレッグを決めたフィリップス。しかし抑え込む力はなく、すぐに試合はスタンドに戻る。フィリップスは右を当て、近距離でヒザを狙う。

パイヴァも左を当てて反撃──といきたいが、連打するエネルギーは残っていない。ここでフィリップスがダブルレッグを決めるが、パイヴァがスタンドへ戻る。両者、何かを狙うたびに姿勢を乱すようなギリギリの展開のなかで、パイヴァがダブルレッグ、スイッチ狙いを切ってトップを取り切る。ハーフガードのフィリップスは、腕や肩を抑えて防御に徹する。左のパンチをパイヴァが続け、試合は残り30秒へ。

ポジション的には有利なパイヴァだが、攻撃を連続するだめの力はない。最後は背中を譲り、前方にパイヴァを落とそうとしたフィリップスがスタンドに戻り、右を当ててタイムアップに。直後にパイヴァは、マットにしゃがみこんだ。結果、ジャッジは2-0でパイヴァを支持──攻めの姿勢でジャッジの支持を集めたか。パイヴァがチームメイト=ソン・ヤードンのリベンジを果たした。


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