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【Pancrase322】ノンストップのシーソーゲームは、ラスト30秒を抑えた遠藤来生が中川皓貴に判定勝ち

【写真】両者揃って、次が楽しみな遠藤と中川だ(C)PANCRASE

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
中川皓貴(日本)

オーソドックス同士の一戦、まず中川が右バックスピンキックを見せる。

それをバックステップでかわした遠藤が、プレッシャーをかけていく。中川は下がりながらも右フック、そして相手の左側に回る。ケージを背負いながら、右フックを当てる中川。遠藤は構わず距離を詰めていくが、手数は少ない。相手にケージを背負わせて右を当てた遠藤に対し、中川は足を使って正面からはずれる。左右フックを振るう遠藤。中川は距離を保って左のインローを蹴る。

さらに中川の右が遠藤の顔面を捉える。ケージを背にして回りながら、ややケージ中央に立ったところで、中川がダブルレッグで遠藤に背中を着かせた。

相手の足をまとめて抑え込む中川に対し、立ち上がった遠藤が、すぐに組み付いて中川をケージに押し込む。左腕を差し込んで、右ヒジを放つ遠藤。

ケージ際の差し合いで、体勢を入れ替える両者。中川が相手の左腕を抱え、自分の左腕を差し込んでいく。遠藤のヒザ蹴りが中川の急所を捉えるも、そのまま試合は続行。最後は中川が遠藤をケージに押し込み、ファーストラウンドを終えた。

1Rの採点は、ジャッジ3名とも中川に10-9をつけた。

2R、ここでも足を使いながら右のバックスピンキックを見せた中川。前に出てくる遠藤から、ダブルレッグでテイクダウンを奪った。起き上がる遠藤をリフトアップし、グラウンドに持ち込んでバックに回った中川だったが、中川はそれを振り落として立ち上がる。

スタンドに戻ると、遠藤の右フックがクリーンヒット。一瞬腰が落ちて、動きが止まった中川に遠藤が連打を浴びせる。

ここで中川は前に出て、組み付き右腕を差し込んで相手をケージに押し込む。遠藤は体をひねって抜け出そうとするが、中川も耐える。すると遠藤は、逆側に回って体勢を入れ替えて、右腕を差し上げる。そのまま遠藤がグラウンドに持ち込もうとしたところで、相手の首を抱えた中川。すると相手を突き放した中川が、右を顔面に当てる。

中川が離れると、前に出ていく遠藤。スクランブルを中川が制し、バックに回ったが、それをリバーサルした遠藤が上へ。中川はハーフで守った。

2Rは、ジャッジ3名とも10-9で遠藤に。

最終回。今度は前後にステップを踏みながら、相手の動きを見る中川。遠藤は少しガードを下げてプレッシャーをかけていく。中川が右を振りながら懐に飛び込むも、組み付くことはできない。

反対に遠藤が前に出ると、中川が左フックのカウンターを狙った。

中川が回りながらダブルレッグを仕掛けるも、すぐ倒しきれないとみるや、グラウンドに引き込む。

下から胸を合わせてクラッチしている中川の顔面を抑えて、背中を着かせようとする遠藤。しかしワキを差し上げられており、倒し切ることができない。前に体重をかけながら、右前腕を入れた沿道が、ついに中川に背中を着かせる。しかし抑え込むことはできず、再び遠藤がクラッチして上半身を起こし、中川の顔面に左を当てる。

試合時間残り1分、クラッチしたままバランスを取る中川が、ハーフから潜ろうとするも返せない。すると立ち上がった中川は出てくる遠藤の顔面にカウンターを当てる。

遠藤はパンチをもらいながらも前に出て、反対に右フックをヒット。バランスを崩した中川の上を取り、ハーフガードの中川の顔面に右のパンチを落とし続けて試合を終えた。

判定はジャッジ3名がいずれも1ポイント差で遠藤の勝利を支持。ともにパンクラス初参戦同士の一戦は、遠藤が制した。


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