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【UFN190】「マスター・レイタォンと練習でき光栄」ハオーニ・バルセロス。二兎追う者は最高MMA戦士に

【写真】打とテイクダウン、コントロールに極め。全てを持つバルセロス(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで UFN190:UFN on ESPN+48「Gane vs Volkov」が行われる。メインとコメインともにヘビー級のシリル・ガンヌ✖アレキサンダー・ヴォルコフ、オヴァンス・サンプレー✖タナー・ボーザーが組まれた同大会で、ハオーニ・バルセロスがチムール・ワリエフと戦う。

柔術とレスリングでブラジルのトップとして活躍し、MMA転向後は打撃を十分に使いこなすスタイルで16勝1敗という戦績を残している。二兎を追ったバルセロスは、最高のウェルラウダ―としてUFCバンタム級戦線の台風の目となる可能性は十分にある。

そんなバルセロスに初インタビューを敢行、彼の格闘技歴を聞くことで、ブラジルのMMA史を垣間見ることができた──。


──チムール・ワリエフ戦が近づいてきました。かなりの強豪が相手ですが、今の調子はいかがですか。

「ワリエフは本当に強い相手だ。でもUFCには厳しい試合しかない。そんなUFCの6戦目で、2人目のタフなロシアンと戦うということだよ」

──ハオーニのお父さんは黒帯柔術家でありながら、ブラジルのナショナルチームのレスラーとして活躍したラエルチ・バルセロスです。ハオーニ自身は柔術とレスリング、どちらの競技とともに育ったのですか。

「僕のベースは柔術だよ。父は黒帯柔術家であり、五輪レスラーだったけどね。ずっと柔術をやってきてムンジアルでも青帯で2度、紫帯で優勝している。コパドムンドも紫帯で世界チャンピオンになった。

ムンジアルの紫帯で優勝したあとから、レスリングで五輪を目指すようになり、それからは柔術のトーナメントに出ることはできなくなったんだ。レスリングではユース時代に5度、ブラジル選手権で優勝していたんだけど、あくまでも僕の夢は黒帯でムンジアルの頂点に立つことだった。

レスリングでは南米選手権で2度金メダリストになったけど、北京五輪予選を勝ち抜くことはできなかった。その2年後、MMA転向を決めた。今となっては、五輪予選で負けたことでMMAという新しいモノに挑戦できることができたから、良かったと思っている。ちょうど、MMAがブラジルで飛躍的に普及していた頃だしね」

──そしてペドロ・ヒーゾの下でMMAを始めたのですか。

「2011年当時はグローバー・テイシェイラのところでMMAの練習をしていた。そしてペドロと練習するようになったけど2014年から2年間ノヴァウニオンに加わり、2016年から再びペドロとトレーニングするようになったんだ。

ペドロのところは重い選手ばかだったから、軽量級の選手が多いノヴァウニオンに移り、当時はよくジョゼ・アルドと練習していたよ。ペドロはもともとノヴァウニオンを間借りして指導をしていたんだけど、彼が自分のジムをオープンしたから、また戻ったんだ」

──ペドロ・ヒーゾやマルコ・フアスはルタリーブリの重鎮で、先ごろコロナウィルスに感染し亡くなったホベルト・レイタォンとも親交が深かったです。そしてレイタォンJrはブラジルのレスリング界の住民でもあります。ハオーニはペドロやお父さんの関係でレイタォン師範と稽古することはなかったですか。

「もちろん、父はレスリング時代からマスター・レイタォンとは交流があったし、ペドロがノヴァウニオンを間借りしていた時期にマスター・レイタォンの指導を受けたこともあったよ。直接教わったこともあるけど、ペドロを通して数多くのバーリトゥードの技術を身につけることができた。とにかく、マスター・レイタォンと練習できたことを光栄に思っているよ」

──ところで柔術とレスリングの実績をそこまで残しながら、ハオーニは優れたストライカーです。MMAに転向する以前に打撃系格闘技を習っていたことがあったのですか。

「全くなかったよ」

──本当ですか!!

「2010年にMMAへ転向し、1年間は試合に出ることなく徹底して打撃のトレーニングに時間を費やしたんだ。だから、自然と成長していったんだろう。その後ペドロ・ヒーゾに打撃を徹底して指導してもらったことで、サブミッションよりもKO勝ちの方が多い選手になった」

──自然と成長したのであれば、もともと打撃の才能があったということですね。

「少しは天から授かった才能はあったかもしれない。でも、グローバーと練習していた時に、もの凄い時間マイク・タイソンの映像をチェックさせられた。その影響もあるのだろうね。いずれせよ、ファンはグラウンドよりもKOを見たがっている。だから、これからも打撃で攻めるつもりだよ」

──では、改めて土曜日に戦うワリエフの印象を教えてください。

「とても偉大なタフファイターだよ。レスリングと打撃を融合させている。ああいう選手と僕が戦えば、凄く派手な試合になるはずだ。

でも僕の方が、手数が多い。しっかりとパンチを打ち込み、キックを被弾しないように戦いたい」

──ハオーニもワリエフも、本当に世界のトップだと思います。しかし、恐るべき選手層を誇るUFCバンタム級戦線では、ランキングを見る限りハオーニの強さは、まだ浸透していないかと思います。今回をワリエフ戦ではトップ10からトップ5を目指すうえで、どのような試合内容が必要になると考えていますか。

「とにかくKOか一本勝ちできるよう、最高の自分を出すつもりだよ。そうだね、今回の試合で僕がUFCバンタム級戦線でトップ10、いやトップ5と戦える力があることを証明するよ」

■視聴方法(予定)
6月27日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN190 対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
タナー・ボーザー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
チムール・ワリエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
ダニエル・ピネダ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー(デンマーク)
ティム・ミーンズ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ジェイ・ハーバート(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス(ブラジル)
ジェレマイア・ウェルス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
イケ・ビジャヌエバ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジュリア・アヴィラ(米国)
ユニア・ストレアレンコ(リトアニア)

<フェザー級/5分3R>
チャールス・ロサ(米国)
ジャスティン・ジェインズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
ダミア・ハゾヴィッチ(デンマーク)

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