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【Bellator260】ニック・ニューウェル、組みを切られ打撃を被弾。キングにスプリット判定負け

【写真】テイクダウン狙いを切り、ジャブとヒザ蹴りという展開はニューウェルにとってはもっとも厳しいスタイルマッチアップだったが、最後まで懸命に戦い続けた(C)BELLATOR

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング(米国)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
ニック・ニューウェル(米国)

いつも通りサウスポーで構えた隻腕ファイターのニューウェルが左ローから、右を伸ばす。キングが右フックを2発返す。前に出るキングに右を入れたニューウェルは、蹴りを受けた直後にテイクダウンを決める。ケージを背負って座るキングの両足を束ねたニューウェルは、抱えられた頭をパスをしてから抜く。キングはバックを譲らず、立ち上がることに成功。

ニューウェルはヒザをボディ入れ、残り1分で離れる。キングは右ストレートから右フックを当て、ステップインにもカウンターで待ち受ける。ボディストレートからローを蹴ったニューウェルだったが、最後にキングが距離を詰めてフックを連打した。

2R、右を当てたニューウェルはキングの前蹴りをキャッチしにいくが取り切れない。キングが前蹴り、ニューウェルが左ローを蹴りシングルからクリンチへ。ケージを背にしてテイクダウンを許さないキングがヒザを連続で腹に突き刺す。キングのヒザが急所に入り、試合は中断。ニューウェルが押し込んだ形で試合が再開される。シングルに深く入ったニューウェルだが、右腕を差したキングが防ぎ、離れた直後のテイクダウン狙いも切る。

左ジャブを連続で伸ばし、ミドルを蹴ったキング。ニューウェルは疲れたが、ボディを入れ左腕を打撃戦で使い、ボディロックへ。直ぐに離れたキングが逆にダックアンダーの形になると一瞬のギロチンの形に入ったニューウェルだったが、すぐに逃げられる。相当に疲れたニューウェルは左ロー後に右フックを被弾するなど、打撃で押される展開が続き、ラウンド終了間際のギロチンも極まらなかった。

最終回、前蹴りから圧力を掛け左フック、右ストレートを入れるキング。さらに腹を蹴ると、ニューウェルも左ローを返す。クリンチ、ギロチンと組む時間が長続きしないニューウェルは、離れ際に左ハイも空振りに。キングは左ジャブをダブル、トリプルで見せ組んできたニューウェルの腹にヒザを突き上げる。

しっかりとケージに落ち込むが、クラッチできない状態でテイクダウンを取れないニューウェルが左で殴って離れる。残り90秒、ニューウェルは右ミドルをキャッチして軸足を払ってついにテイクダウンを決める。下からパンチ、頭を落として立ち上がったキングが、シングルに拘り引き込む形になったニューウェルのバックに回る。離れたニューウェルは右フックを空振り。必死の形相で前に出たニューウェルにカウンターを入れたキングは、タイムアップと同時に勝利を確信したような表情を見えた。

判定は割れ、ニューウェルは敗れた。「1つの試合。でもニックには感謝している。ただ自分の強い部分で戦って。それ以上でもそれ以下でもないよ」と4連勝、キャリア10勝3敗としたキングは話した。


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