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【PFL2021#04】オバメルシェに判定負けのヘルド、ポイント3Pのままで厳しい状況に

【写真】ヘルドの敗北がショッキングというよりも、オバメルシェの強さを再確認(C)PFL

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マーチン・ヘルド(ポーランド)

サウスポーのオバメルシェに対し、右ミドルを蹴ったヘルドは組まれると、シングルに出てケージに押し込む。頭を押すオバメルシェが耐えきって離れ、左オーバーハンドを当てる。オバメルシェが左ハイを見せ、ボディフックを打ち込む。さらに左ハイを狙われたヘルドがクリンチも、すぐに離れたオバメルシェが左フックを振るう。

続けてロングのワンツーを見せたオバメルシェが、左ミドルを決める。組んだオバメルシェは右腕を差して押し込む。ヘルドが内股かビクトル投げの動きを見せた直後に前を向きなおす。小手投げも耐えたオバメルシェは離れ、ヘルドのステップインに右オーバーハンドを合わせてダウンを奪う。パウンドの猛攻に晒されたヘルドだが、ガードを取りしっかりと抱き着いてサバイブした。

2R開始直後に距離を詰めたヘルドが、右ハイを2発放つ。オバメルシェは左フックから左ハイと攻勢のまま、攻め急ぐことがない。これがマイナス1Pでプレーオフ進出をほぼほぼ諦めた選手の強みか。対して、少しでもボーナスが欲しいヘルドは逆転へ攻撃が粗くなっている。

ヘルドは大振りのパンチから組んでケージにオバメルシェを押し込む。動きがスタックし、レフェリーがブレイクを命じ残り2分20秒に。オバメルシェはここでも左を当て、右フックからパンチを纏めてヘルドをケージに押し込む。ウィザーのヘルドを小外で倒したオバメルシェがトップを奪取する。背中をつかされ、ハーフで抑えられたヘルドは、下のままでラウンド終了を迎えた。

最終回、左フックに左を合わされたヘルドは、右ハイも息が荒くなっている。オバメルシェは落ち着いてヘルドの動きを見てカウンターを狙い、テイクダウンも切っていく。右オーバーハンドを当てたオバメルシェのクリンチへ。ここでヘルドが、足関節を仕掛ける。

ヒザを押して足を抜いたオバメルシェは、ヘルドをスタンドで待ち受ける。残り2分半、あとがないヘルドは右を伸ばしてダブルレッグも、切ったオバメルシェがアッパーを入れる。ケージに押し込まれたヘルドは、ビクトル投げ。体を捻って足を向いたオバメルシェが、立ち上がったヘルドに左を打ち込む。直後に組んでいったオバメルシェはボーナスポイントも必要ないので時間を使う。最後の30秒、オバメルシェはボディから左ハイを放ち、ヘルドの前進にカウンターの右を当て跳びヒザをかわしてタイムアップに。

フルマーク判定勝ちのオバメルシェは2P、ヘルドもナタン・シュルチを破った3Pのまま──という状況に控室でこの試合を見ていたロイック・ラジャポフは強く拳を握った。


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