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【WNO09】譲らない、アグレッシブ親父対決?!=ヴァグネウ・ホシャ✖ジョシュ・ヒンガー!!!!

【写真】まだ30代といえば30代なのだが、とんでもない頑固おやじ対決に見えるホシャ✖ヒンガー(C)F2W & SATOSHI NARITA

28日(金・現地時間)、テキサス州オースティンのJWマリオット・オースティンにてノーギグラップリング大会WNO 09が開催される。月に一度の割合で、世界トップの組技師を集めて行われる同大会。

プレビュー第3弾は四十路が近づいて、さらに活動が盛んになっているアグレッシブ・ベテラン対決の見所に触れたい。
Text Isamu Horiuchi


<ノーギ・ミドル級/15分1R>
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)
ジョシュ・ヒンガー(米国)

2019年のADCC世界大会77キロ以下級準優勝に輝いたホシャは、この6月で39歳となる大ベテランだ。現在も世界のトップグラップラーとしての力を維持しているどころか、今年に入ってプロ大会のメインイベントに連続出場し、その存在感は増すばかりだ。

2月の F2W 164では、ADCCで二度重量級世界王者に輝いたユーリ・シモエス相手にトップをキープし続けて驚きの判定勝利をもぎ取った。

続く3月のWNO 07では、世界最強のゴードン・ライアンに三角絞めで敗れたものの、4月のF2W 171においては超新星ウィリアム・タケット相手にトップを保ち、終盤には強烈なプレッシャーをもってニアパスまで持ち込んで判定勝利を挙げている。

対するヒンガーもまた大ベテラン。当日の5月28日に、ホシャより1週間ほど先立って39歳の誕生日を迎える。「俺が自らガードに引き込むことは決してない」と公言し、常にテイクダウンを狙うアグレッシブなスタンドレスリングと強烈無比なギロチンやモノプラッタを武器に、2016年、2017年、そして2018年とノーギワールズを3連覇、2019年のADCC世界大会では88キロ級3位入賞を果たしている。

2020年は試合出場することがなかったが、今年のF2W 170ではハファエル・バルボーザに判定勝ちして健在を見せつけている。

互いに30代に入ってから世界トップグラップラーの地位を築き上げ、40近くなった現在も強くなり続けている鉄人同士の戦い。両者ともスタンドでアグレッシブに仕掛けてゆくタイプなだけに、肉体がぶつかり合う激戦となることが予想される。ヒンガーが狙うがぶりからのギロチンや、ワキをくぐってのテイクダウンにホシャがどう対処してゆくかが、まずはポイントとなりそうだ。

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