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【ACA121】ACAの真骨頂、露西亜✖ブラジルの削り合い。元UFCハクラン・ディアスがアダエフに競り勝つ

<ライト級/5分3R>
ハクラン・ディアス(ブラジル)
Def.5-0
アミルカン・アダエフ(ロシア)

ACAの神髄ロシア✖ブラジルの強豪対決。2年振りの実戦となる元UFCファイターのハクラン・ディアスが、ACBからACAと6連勝中のアダエフと対戦する。

サウスポーのアダエフに対し、常に左を動かすハクランは右フックをよけて組んでいく。直ぐに離れたアダエフに対し、ハクランも打撃戦の間合いを続け右ストレートを伸ばす。ショートのワンツーを見せたハクランは右から左というコンビを受けて下がる。ケージを背負って打ち合いになると、アダエフが組んでクリンチへ。ハクランは体を回して離れ、右ストレートを当てる。アダエフも鋭い右ジャブを当てて、左ストレートをヒット。

打撃戦でリードしたアダエフだが、ハクランも右を入れ右ローへ。左ローを蹴り返したアダエフは左ストレートにダブルレッグを合わされる。ケージに詰めボディロックのハクラン、ウィザーで耐えるアダエフは小手投げも逆に投げられ背中をマットにつける。トップを取ったハクランだったが、アダエフも即すランブルに持ち込み離れて左ミドルを決めた。

2R、右を2発伸ばしたハクランが左ジャブ。アダエフも右ジャブからボディ、右フックを狙う。と、ハクランの右ローが急所に入り試合が中断する。仰向けになって苦悶の表情を浮かべるアダエフは、時間をそれほど使わず試合再開に応じた。

再開後、アダエフの右とハクランの右ハイが交錯する。と、アダエフが左ミドルを決めてテンカオへ。このタイミングでダブルレッグでテイクダウンに成功したハクランは、バタフライガードからスクランブルに持ち込んだアダエフをもう一度倒す。アダエフはハーフで抑えられ、正対しながらシングルを取りつつ立ち上がる。ハクランはアダエフをケージに押し込み、左腕を差して右のパンチを見せると、ここでも小手投げを潰していく。

アダエフは腰の乗せられそうになり耐えるが、組みで劣勢は否めない。ついにハクランが後方にボディロックテイクダウンを決め、ハーフで抑える。動きが落ちたアダエフは、背中をつかされた展開が続く。枕で圧力を掛け、もう一本の足を抜いたハクランがフルマウントを奪取。ローマウントからハイマウントに移行したが、勢いのあるパンチを落とす時間はなかった。

最終回、アダエフが右リードフックから左をヒット。ハクランは右ミドルを蹴り、右から左を当てる。額でパンチを受けるアダエフは、正面に立ちアッパーから右ストレートを打ち込む。殴れらる覚悟のボクシングマッチを仕掛けたアダエフの圧力が、ハクランを上回る。相打ちでダメージを与えようとするアダエフは、組まれても離れてクラウチングの構えのボクシングを続ける。

この構えに真っすぐ飛び込んだハクランが、ケージまでアダエフをドライブしボディロックテイクダウンを決める。背中をゆずりつつ立ち上がったアダエフはシングルを取りに行くも、そのまま崩されバックを許す。スクリーンを確認し、勝利を確信したハクランは最後は下になったがタイムアップと同時にケージに駆け上がり、ベルトを巻く仕草を見せた。

結果、ハクラン・ディアスが5-0の判定勝ちを手にした。


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