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【CJJW2021】エスケープタイムで圧倒的不利だったアンダーソンが、腕十字を極めてバンタム級世界王者に

【写真】CJJW2021The「The Bantam」で優勝しベルトを巻かれたアンダーソン(C)EBI

<バンタム級T決勝/10分1R>
アライアス・アンダーソン(米国)
Def.OT by腕十字
リチャード・アラルコン(米国)

昨年3月のCJJWフェザー級トーナメントで、アンダーソンにOTで敗れているアラルコンがバンタム級2連覇とリベンジを賭けて挑む。飛びつきの仕掛けをすかされ、座ってデラヒーバガードのアンダーソンが掌底を被弾する。足を抜かれたアンダーソンが、アラルコンを追ってスタンドへ。アンダーソンはジャンピング・ハイガードへ。

体を抜いたアラルコンに対し、掌底を落とされてもアンダーソンはデラヒーバを続け、抜かれると立ち上がる。ここでもジャンピンガードを取ったアンダーソンは、背中をつかされるとデラヒーバに。そしてアラルコンが掌底を落とし、パスを狙う。アームドラッグから足を狙ったアンダーソンだが、アラルコンも察知して正対。再び試合は立ちレスに。

飛びつき三角から、足を取ってトーホールドのアンダーソンが、スクランブルでレッグリフトバックに回る。ワンフックのアンダーソンが背中をマットにつけるや、すかさずアラルコンは胸を合わせて立ち上がり、デラヒーバには掌の付け根の部分を打ちつける。

ここから試合はスタンドに戻り、50秒が経過しようとしたところでアンダーソンがシッティング、アウトサイド、リバースとデラヒーバに固執し、殴られる。ツーオンワンで足を取り、ここも殴られたアンダーソンはシングルから立ち上がる。アンダーソンは飛びつき三角をすかされ、ダイブからシングルと手数が多いままタイムアップを迎えた。

OTはアラルコンが先攻でシートベルトを選択も4の字フックとRNC繰りプをセットアップし絞めの仕上げに。相当にタイな絞めを防いだアンダーソンはロールして尻をずらしに行く。残り10秒で再びRNCに捕えられたアンダーソンだが、2分間守り切った。

後攻のアンダーソンはスパイダーウェブ、起き上ったアラルコンの左足を抱えて左腕を伸ばすも、ヒザを入れたアラルコンがヒジを抜きエスケープに成功した。

2R、72秒のリードがあるアラルコンはバックもアンダーソンは、25秒で胸を合わせてエスケープ。アンダーソンはバック選択も、すぐにアラルコンが正対し一度は縮まったリードを100秒近くに広げる。

3R、アンダーソンは16秒シートベルトから逃れ、逆転を賭けてスパイダーウエブへ。立ち上がったアラルコンだが、左腕が伸びたアラルコンがタップし──アンダーソンがコンバット柔術バンタム級世界王者に。

「一進一退になることは分かっていたから、1000回以上はこの展開をイメージしてきた。このベルトは誰にも渡さない。フライ級、バンタム級、フェザー級、どの階級でも戦う」とアンダーソンは話した。


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