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【F2W164】道着柔術はアクション満載!! ガブリエル・ソウザがジアニ・グリッポをレフ判定で破る

2021.02.24

19日(金・現地時間)テキサス州ダラスにて、プロ柔術大会Fight to Win 164が開催された。

2週連続──今年5度目の開催となる同大会から、世界のトップから真のトップ入りを模索する実力者2人の道着マッチの模様をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/7分1R>
ガブリエル・ソウザ(ブラジル)
Def. 3-0
ジアニ・グリッポ(米国)

世界トップの軽量級柔術家同士の一戦。まずソウザが豪快にフライングトライアングルを狙うが、グリッポは腕を抜いて対処。すぐさま下から左でラッソーを作って崩しを狙ったソウザは、さらにクローズドを作る。ここでグリッポが立ち上がると、すぐにソウザはグリッポの右足に腕を引っ掛けて引き出して崩す。

それでもグリッポが体勢を戻すと、ソウザは再びラッソーに入った。序盤から怒涛の連続攻撃を仕掛けるソウザだが、グリッポは落ち着いて対応している。

ここで、上のグリッポも自ら背中を付けてダブルガードに。そこからベリンボロを狙うが、ソウザは距離を取る。グリッポは再びダブルガードからの仕掛けを狙うが、ソウザはそれを許さずにラッソーやスパイダーから崩しにかかる。グリッポはバランスを保つ。やがて両者が立ち上がった後、今後はグリッポの方が引き込むとすぐにベリンボロ狙いへ。

ソウザは一緒に回って回避すると、今後は逆にベリンボロで逆襲。グリッポも同時に回転して両者はダブルガードに戻った。

残り3分。通常の柔術ルールと違ってアドバンテージを計算する必要がないせいか、両者ともに積極的に攻撃を繰り出しては凌ぎ合っている。

再び両者が立ち上がった後、グリッポが引き込む。と、その足を素早く捌いたソウザが左にパスを仕掛ける。グリッポがインヴァーテッドで対応すると、ソウザは右足を抱えてヒザ十字に。それをグリッポが凌ぐと、両者は背中を向けあい、お互いの胴にお互いが足を巻きつけるリバースクローズドガードの形に。

下になっているソウザは、そこから足を組み換えて50/50に移行する。ダブルガードを経て改めて上になったグリッポは、ソウザの足を捌いて横にパスを狙うが、ソウザは足を聞かせて再び下から50/50に入った。

ここでグリッポは、ソウザの襟首を取って上から低く体重をかけて50/50ロックを潰しにかかる。さらにグリッポはソウザの右ワキを頭でくぐってバックを狙うが、ソウザも首に絡むグリッポの腕を外してエスケープ。

ならばとグリッポはソウザのズボンを掴んでのバック狙いを見せるが、ソウザは距離を取ってストレートフットロックで逆襲。するとグリッポも足を狙い返す。結局、両者決め手がないまま試合終了した。

判定は3-0でソウザに。序盤の飛び付きからの積極的な下からの仕掛けと、中盤のパスからの足関節狙いを評価した妥当な判定か。しかし、敗れたグリッポが後半に見せた、ソウザの50/50を潰してバックを狙う動きも見事だった。両者の持つ世界最高峰の技術が存分に発揮されたこの好勝負は、アドバンテージ無しがアグレッシブな攻防を生んだ──今大会ベストマッチといえるだろう。


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