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【UFN184】パントージャがUFCらしい打撃戦でケイプに快勝。「ベルトを忘れてベストと戦いたくなる」

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マネル・ケイプ(アンゴラ)

すぐに圧力をかけて前に出るパントージャに対し、ケイプは足を使う。右を当てて組みに行ったパントージャだが、ケイプが切る。パントージャは右カーフからミドル、ケイプはケージの前を左右に動くもミドルを蹴られる。ケイプは左を伸ばして距離を取り直したが、ここでパントージャが右カーフを当てる。ダブルは徹底して切るケイプに、パントージャは右カーフを効かせパンチに繋げる。

静かに試合を圧すパントージャがカーフからミドルを見せ、ケイプはサウスポーの時間が増える。そこにワンツーを入れたパントージャは左ロー、ケイプがオーソになってもインサイドの左ローを続ける。インサイドローで削られるケイプはサウスポーに左アッパーを届かせる。直後にパントージャが右ミドルを入れ、手をついたトリッキーに蹴りを見せたケイプはトップを許しパウンドを被弾。立ち上がりながらテイクダウンを仕掛けたところで時間となり、パントージャが初回を取った。

2R、パントージャが右カーフを蹴り、ローには右を合わせる。ケイプの構えに捉われることなく足と腹への蹴りから、パンチを入れるパントージャのリズムで試合は進む。ボディを入れたケイプ、間合いを取り直したパントージャが右をカウンターで伸ばす。手数は多くないが、圧力で上回ってきた感のあるケイプはミドルを蹴られても、姿勢は乱れない。

残り90秒、手数が欲しいケイプが左を伸ばす。パントージャは蹴り中心のファイトとなり、ケイプが左ハイからワンツー、ダブルレッグでバックに回る。パントージャは前転からガードを取り即スタンドに戻ったが、再びケイプが組んだところで時間に。圧力的にはケイプがラウンドを取り返したが、ジャッジはどのように判断するだろうか。

最終回、ハグから戦闘再開となりパントージャが左ジャブを当てる。ケイプの後回し蹴りは遠く、パントージャのシングルもまた届かない。となると蹴りの距離になり、パントージャが右ローから右ミドルを見せる。前に出たパントージャを待ち受けて左を当てたケイプが左を当てる。

パントージャは右を返し、両者が間合いを図る時間に。パントージャはワンツーからスリー、フォーと見せケイプは手数が増えない。飛び込んで右アッパーを見せたケイプだが、右ハイを受けそうになりヒヤリする場面に腰を振ってパントージャを挑発する。ケイプは左ボディストレートも攻撃量は増えない。それでも左をケイプが当てると、パントージャがパンチの応酬に応じて打ち負けず、右ミドルを入れる。

最後の30秒でダブルレッグからバックに回ったケイプは、スクランブルでヒザを受けそうになり、離れて再びダブル。ここもバックを取ったところで時間に。最終回、目に見える攻撃が欲しかったケイプはランク5位のパントージャに0-3で敗れた。

判定に不満げなケイプだったが、この裁定は妥当だ。勝者はバックステージインタビューで「良い相手だった。日本のプロモーションからやってきた選手と試合を組んでくれて感謝している。時にはベルトを忘れて、ただベストと戦いたくなるから。彼はハイレベルのストライカーだから、自分の打撃の成長を見せたかった。フィゲイレドと戦うには、マネルを相手に自分の試合をしないといけない。モレノが戦えないなら、僕がいる」と話した。


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