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【UFN184】「年齢が僕に追いつくことはデキない」マイケル・ジョンソンと対戦、クレイ・グイダ

【写真】一つの質問でインタビューが完結するほど、多くを語ってくれたクレイ・グィダ。修斗での思い出のくだりは落涙モノだ(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN184:UFN on ESPN+42「Overeem vs Volkov」で、クレイ・グィダがマイケル・ジョンソンと対戦する。

これがキャリア56戦目(※35勝2敗)という誰からも愛されるハードワーカーは、39歳を迎えてなお「日々若がっている」と話した。誰からも愛されるキャラ、スーパーアグレッシブなファイターは常にスーパーナイス・ガイだ。


──マイケル・ジョンソン戦を週末に控えています。今の調子はいかがですか。

「精神的にも肉体的にも、申し分がない仕上がりだよ。そうであるのことが当然なんだけど、先月39歳になってなお毎日のように若くなっている気分なんだ。ユライア・フェイバー率いるチーム・アルファメールで、ジョシュ・エメットやアンドレ・フィーリ、ダレン・エルキンス、コディ・ガーブラント、チャド・メンデス、ソン・ヤードンというワールドクラスのファイターがマイケル・ジョンソンを倒すために協力してくれた。

それだけじゃない。ビッグプロモーションで戦うために懸命になっている若い選手たちも皆でこの試合に向かってきたんだ。そんな状況でやっているんだから、メンタルもボディも過去最高だよ。39歳だろうが21歳や25歳の時よりも、コンディションはずっと上がっている。

ライト級で戦うには減量も必要ない。絶対的にライト級では最小サイズだけど、減量してフェザー級で戦うよりずっと調子が良いよ。正直、ライト級のトップ10は巨人みたいな連中が揃っている。でも、一番小さなファイターがしっかりとトレーニングを積んで、アイツらを打ち負かしていくんだ。気持ちも肉体も、奴らよりずっと調子が良いからね。

今もケージに足を踏み入れるたびに、強くなっている。技術的にも成長しているし、僕のペースについてこられる対戦相手はいないよ。そうやって動き続けて、世界中のファン──東京、香港の皆に楽しんでもらえる試合をするよ」

──サイズは関係なく、ペースは一番だということですが、誰もが加齢していくものです。39歳、この39という数字はクレイにとっては、ただの数字なのでしょうか。

「僕はプロフェッショナル・アスリートとして、ケージの外でもアクティブな生活を送っている。ハイスクール・レスリングのコーチ、山を走りまくって、釣りをする。カヤックに乗ってフィッシングだ。1年中アウトドアでエンジョイしているから、スローダウンする暇がないんだ。だから年齢が僕に追いつくことはデキないんだよ」

──いやぁ、まさにクレイらしい言葉です。

「勿論、下り坂はやってくるよ。でも、常に自分の中にガソリンがどれだけ残っているかをチェックして動き続けている。そうやって動き続けることで、ケージのなかでしのぎ合いを続けることが可能になるんだ。

それはアルティメット・フィットネス、チーム・アルファメールがあるからだ。何より、しっかりとリカバリーに努めている。マッサージ、カイロプラティック、セラピー、ヨガ、厳格なストレングス・コンディショニング・プログラムに則して生活している。

そうすることで体を休め、回復力させて日々のトレーニングが可能になる。常にレスリング・コーチとマットの上に、生徒や選手達と一緒にいる。レスリングととともに、タフに成長し、立ち上がってきた。年齢を重ねているのは確かだ(笑)。でも、気分は日々若くなっている」

──好きなことをしていると時間が過ぎるのは遅くて、年を取るのが遅くなる。嫌なことをしていると時間が過ぎるのが早くなり、年を取るのも早いという学説もあります。

「その通りだ。人生は楽しまないと。好きなことを仕事にしないと、人生を賭けることはできないよ。MMAを戦い続けているから、僕は健康を意識することができるんだ。

9時から5時の仕事をしていたら、毎日のようにジムにいって若い連中とパンチの交換なんてできっこない。ジムで互いにプッシュしあって、僕らは強くなっている。好きなことをやっているとボディもメンタルもグッドシェイプでいられる。嫌なことをやっていると、早く時間が過ぎてほしくなる。そりゃあ、年を取ってしまうよ」

──若さをキープしているクレイですが、マイケル・ジョンソンの印象を教えてください。

「凄いヤツだよ。最高の試合をやってのける。あのパンチ力はベストの中のベスト、トップ中のトップだよ。ずっとトップ5の相手と互角の勝負をしてきた。

ただし、マイケルは僕のプレッシャーとペースに耐えきれなくなるだろう。ケージを背負い、ずっとしんどい時間か続くよ。気の毒なことにね」

──サウスポー対策はしてきましたか。

「もちろん。チーム・アルファメールでは常に4、5人のサウスポーのトレーニング・パートナーがいてくれる。リーチが長くて、レンジをキープできる練習相手がね。パンチもフットワークもしっかりとマイケルをコピったパートナーと練習を続けることができた。この素晴らしいキャンプの最終的な成果を土曜日の夜に見ることができるよ」

──そのクレイ・グイダらしいファイトを期待している日本のMMAファンに一言お願いします。

「僕のMMAファイター人生で最高の経験の一つが、2006年に日本へ行き修斗で戦ったことなんだ。決してベストパフォーマンスでもベストファイトでもなかった。でも、あの後楽園オールの素晴らしいファンの前で戦ったことは、決して忘れることはないよ。

コーナーマンだった兄と、コール・ミラーと一緒に日本へ行き、ユースケ・エンドー(遠藤雄介)に1Rに腕十字で負けた!! でも、僕のスラムで日本のファンがメチャクチャ盛り上がったんだ。どれだけ日本の皆がMMAを愛しているのか、あの空間にいて理解できた。そしてアニキと2人で感激してしまって。日本のカルチャーに触れることができた経験は何物にも代えがたいよ。

そして、UFCではタカノリ・ゴミとタツヤ・カワジリと戦うことができた。2人は世界中のライト級の強豪と戦ってきた僕のヒーローだった。日本は僕にとって特に特別なんだ。スペシャルなスペシャル。今もさいたまスーパーアリーナで戦いたいと思っているんだ。Thank you for your support。アリガト!!」

■視聴方法(予定)
2月7日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS

■UFN184対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
フランキー・エドガー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
アスカル・アスカル(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
ベニール・ダルーシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
クレイ・グィダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイク・ロドリゲス(米国)
ダニーロ・マルケス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チムール・ヴァリエフ(ロシア)
マーチン・デイ(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ジャスティン・ジェインズ(米国)
デヴォンテ・スミス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホザ(ブラジル)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マクマン(英国)
ララ・プロコピオ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
チェ・スンウ(韓国)

<140ポンド契約/5分3R>
オード・オズボーン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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