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【WNO06】クレイグ・ジョーンズが見逃せない、一瞬の切り返し系の極め=ホナウド・ジュニオールと対戦

【写真】石井慧戦ではウェルラウンダーとしての強さを見せていたクレイグだが、IBJJF系の大会でしっかりと結果を残してきたホナウド・ジュニオールとの対戦は非常に楽しみだ (C)SUG

2月26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンでWho’s Number One(WNO)の2021年初イベントが無観客で開かれFlo Grapplingでライブ配信が行われる。

全7試合が予定されているノーポイント&サブオンリー&判定有りグラップリング大会、まずは195ポンド(※88.45キロ)契約/15分✖1Rでクレイグ・ジョーンズとホナウド・ジュニオールの対戦が決まった。


クレイグ・ジョーンズはいわずと知れた新世代グラップリング界の雄、昨年末にはSUGに連続出場しブレント・プリマス、石井慧を連破している。WNOは2度目の参戦で、2大会前のWNO04 でロベルト・ヒメネスを内ヒールで下している。

1年でSUGに6度出場、WNOを合わせてワンマッチばかりで7試合、メイソン・ファウラーにOTで2度敗れたもののコロナ禍=2020年も精力的にグラップリングシーンをクレイグはリードしてきた。

対するホナウド・ジュニオールはアンドレ・ガルバォンの黒帯で、パンデミック後活動を再開した柔術シーンではIBJJFのパン、パン・ノーギで優勝している2018年紫帯、2019年茶帯のムンジアル王者だ。

クレイグは全てにおいて能力が高いが故に足関節を極めることができるグラップラー。対するジュニオールはトップで強いプレッシャーを持つ。立ち技も力強く、崩や投げで腕を奪うとパスからバックやサイドとコントロールも絶品だ。

だけでなくガードワークもトルネードスイープを見せたかと思いきや、50/50のように転がって立ち上がる系リバーサルも、ATOSらしい巧妙だ。ノーポイントは下の方が引き出しが多いというなかで、トップの強さを持つジュニオールだからこそ、上になる方法も注目したい。

加えてノーポイントを考慮すると、怖いのがジュニオールの一瞬の切り替えし系のサブミッションだ。エスティマロック、足に注意を行かせて頭を刈って腕十字──等々、クレイグの足や腕を破壊することも十分にありうる。

クレイグとしては、トランジッションとしてサドルから多岐にわたる仕掛けを持つがゆえに、段階を踏んで攻めるスタイルだけにジュニオールの一瞬の切り返しに要注意が必要だ。

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