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【Torao X Force】四国✖沖縄は、最終戦で宇田悠斗が宮城友一に競り勝ち──「四国人のパワーは……」

【写真】平良、野瀬、野尻、安芸、そして宇田と修斗は若い世代が確実に伸びてきている(C)MMAPLANET

TORAO NATION STATE主催プロ修斗公式戦「闘裸男✖FORCE」が、13日(日)に香川県高松市の高松シンボルタワー展示場で開催された。

プロ6試合、上位3カードは四国✖沖縄が組まれた当大会──ここではその対抗戦・大将戦=宇田悠斗✖宮城友一の一戦をお届けしたい。

<バンタム級/5分3R>
宇田悠斗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
宮城友一(日本)

間合いを取って慎重な立ち上がりとなった両者。宇田がまず左ロー、宮城が右ローを蹴っていく。宮城は左ミドルも届かず、カーフ気味のローを時折放つ

宇田はフェイクを見せ、一瞬にして距離を詰めて右から左を伸ばす。反応して下がった宮城が右ローも、パンチが少ない。

宮城がカウンター狙いに徹するが、その反応していくスタイルに宇田も踏み込めない時間が多い。ならばと宮城が右を伸ばすと、宇田はステップインから左を当て、直後に右ストレートをヒットさせる。

後方に姿勢を乱しかけた宮城が踏みとどまり、左ローから右オーバーハンドも距離が遠い。

この間、宇田のジャブの精度が上がり、右に繋げる。宇田の左ジャブに左ミドルを蹴った宮城だが、フロックからキャッチされ、掴んだ足を払った直後に右ストレートを打たれてしまう。この後、大きな展開はなくタイムアップとなり初回は宇田が取った。

2R、ローを捌くようになった宇田は右フックを振るい、左ジャブの数も増え、右が当たる場面も同時に増えてきたか。宮城も宇田のステップインに左を合わせる。

対して宇田は関節蹴りのような動きから、宮城の左に右を合わせて、ローにも右を打っていく。

互いに慎重になり、手数は少なくなっていくなかで宇田の左ジャブが、宮城のローを上回るラウンドとなった。

最終回、レンジを詰めた宮城。接近戦での攻防から間合いを取り直したところで、宇田がシングルレッグからダブルに切り替えテイクダウンを奪う。

ケージに背をつけ、足を束ねられた宮城は、腰をコントロールしてきたところで立ち上がることに成功する。

宇田は小外刈りで再度テイクダウンを奪うものの、宮城は右手をキャンバスにつけ、左腕を差してスクランブルへ。

抑えようとクラッチしていたままの宇田は、タイトにくっついていたことが裏目に出て、リバーサルを許してしまう。

ハーフ&枕でトップをキープしたかった宮城だが、宇田もまた右腕差して立ち上がろうとする。宮城はバックに回れずに、宇田が正対して立ち上がり──ポジションを失うことに。

それでも離れて前に出ていく宮城に対して。宇田は組んでケージへ。体を入れ替えた宮城がヒザをボディに突き刺す。効いたようにも見えたが、レフェリーがブレイクを命じて試合はケージ中央で再開に。

宮城はジャブが当たり、前に出て行ったところで逆に右を被弾する。殴り合い上等、接近戦で殴り合いに応じた宮城だが、冷静にパンチを見て左に回った宇田は右を振りながら、ダブルレッグを仕掛ける。

一度は離れた宮城だが、直後にダブルレッグに捕まり、ケージに押し込まれヒザをつかされる。ケージを背負って、座らされた宮城がエルボーを頭部に入れるが、スタンドに戻ることはできない。

宇田はそのまま押し込むことを選択し、タイムアップに。3-0で判定勝ちを手にし、四国✖沖縄の対抗戦を勝利に導いた宇田のマイクは以下の通りだ。

宇田悠斗
「どうでしたか? メインイベントに相応しい試合ができましたか。1Rで終わらせてやろうと思っていたのですが、宮城選手──強かったです。

結構、良いのが当たったのですが、全然倒れなくて。気持ちが強い良い選手でした。対戦してくれて、ありがとうございました。

沖縄✖四国、こうやって2-1で勝ち越して、四国人のパワー、力はこんなもんじゃないので。もっともっと良い選手がいるし、これから出てくると思うので四国のForceも注目してください。

フライ級ランキング……宮城選手、評価されている選手にこういう勝ち方ができるんはそうそういないと思うので、さっさと上位の奴らをしばきに行くので試合を組んでください。後楽園のオファーください、待っています。

ツイキャスで観戦してくれるファンの皆さんも、3000円って安くないのに俺たちの試合を視るためにわざわざ購入して、応援してくれているのでとても力になりました。ありがとうございました。

エェと……最後に……(涙で声が出ず)、スミマセン。えっと、俺には兄弟がおって──僕の一つ下の妹がおるんですけど、ちょうど3月の四国で試合が決まっていた日に……意識の方がなくなってしまって入院しています、今も。両親が付きっ切りで病院にいるので、会場にくることができなかったのですけど、病院の方で妹と視ていると思うので……兄ちゃんが勝ったよって伝えられました。

皆さんも何があるか分からないので、今できることを……一生懸命頑張って、頑張りたくても頑張れない人とかおるし──まぁ、何でも良いんで、とにかく自分が頑張ってやれることを見つけて、出来る限り努力して、頑張っていって欲しいです。皆さんにも……。スミマセン、長々と(苦笑)。以上です」


■ Toaro X Force 四国✖沖縄以外の試合結果

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
國頭武(日本)

<ライト級/5分2R>
CHAN-龍(日本)
Def.1R3分39秒by アメリカーナ
紀州(日本)

<フライ級/5分2R>
泰斗(日本)
Def.2-1:20-28.20-28.18-20
横関タルト(日本)

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