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【UFC256】シャーウス・オリヴェイラがグラウンドでファーガソンを完封し4ポイント差の圧倒的判定勝利

<ライト級/5分3R>
シャーウス・オリヴェイラ(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
トニー・ファーガソン(米国)

サウスポーのファーガソンに対し、オリヴェイラが右の前蹴り。ファーガソンはオーソドックスに戻して左ジャブを放つ。ガードを高く上げたオリヴェイラは右ローからフック。そのうち一発がアゴをとらえ、ファーガソンが下がる。ファーガソンはケージに詰まりながら、左のバックエルボー。オリヴェイラはディフェンスして、さらにパンチをヒットさせる。

ややバランスが崩れ始めたファーガソンに組み付いたオリヴェイラは、リフトアップからテイクダウンに成功した。パウンドからパスを仕掛けるオリヴェイラ。ファーガソンは反転したが、バックを奪われかけて体勢を戻す。オリヴェイラはすかさずマウントへ。しっかりと相手を抑え込んだオリヴェイラは、上からパンチとエルボーを落とす。残り10秒で、オリヴェイラがファーガソンの左腕を取って十字を仕掛けるも、ここはファーガソンがラウンド終了まで耐えた。

2R、ファーガソンはスイッチしながら距離を詰め、いきなりの右ショートとオリヴェイラのアゴにヒット。オリヴェイラはスタンスを広く取り、右ローでけん制しながら、ファーガソンの右の蹴り足をキャッチしてグラウンドに持ち込んだ。ここでレフェリーが試合を中断。オリヴェイラの左目じりから大量の出血が見られるが、それよりもグラウンド状態でファーガソンがオリヴェイラの顔面にカカト蹴りを入れていた。

再開後、パスを仕掛けながら右のパンチを落とすオリヴェイラ。ケージ際で回転しながら足を利かせるファーガソンだが、ガラ空きとなった顔面にオリヴェイラの強い右がヒットする。さらにオリヴェイラもボディへ右ヒザを突き刺す。ファーガソンは下から右ヒジを打ち込むが、オリヴェイラのプレッシャーは止まらない。ファーガソンは、下から腕と足を組んでオリヴェイラを固めにかかるが、そのため互いに展開を作れなくなったところで、2Rが終了した。

最終R、オリヴェイラが蹴りを繰り出す。それをカットしたファーガソンが距離を詰めていくのに対し、オリヴェイラは足を使って、右ロー。ファーガソンはボディへ蹴りをヒットさせるが、またもオリヴェイラが蹴り足をキャッチ。ファーガソンは後転して離れるが、すぐにオリヴェイラが組み付き、テイクダウンする。すぐさまサイドを奪ったオリヴェイラは、さらにマウントへ移行した。

ケージを蹴って回転するファーガソンだったが、そんな相手を三角絞めで捉え、リバーサルに成功したオリヴェイラ。再びサイドに移ったオリヴェイラは、ケージ際で暴れるファーガソンをコントロールする。さらにリフトアップから、ケージ際を離れたオリヴェイラは、そのままサイド→ノースサウス→サイドと、しっかりファーガソンを抑え込み、最後はサイドから右ヒジを落として試合終了を迎えた。

試合終了後、肩を組んでケージの中を回る両者。
裁定は、3人のジャッジが4ポイント差をつけるユナニマス・デシジョンでオリヴェイラへ。
勝利したオリヴェイラはケージの中で、マゴメドフの王座返上で空位となる、世界ライト級のベルト奪取をアピールした。

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