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【Pancrase320】村山暁洋戦へ、菊入正行─02─「パンチでダウンを取りたい」&安藤晃司「打撃力は高い」

【写真】師も認める打撃の強さを、どのように試合で魅せることができるか (C)MMAPLANET

13日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase320のメインで、元KOP村山暁洋と対戦する菊入正行インタビュー後編。

勝利、倒す、魅せる試合──ウェルター級の元チャンピオンとの対戦に向けて、様々な想いを巡らせる菊入の心境と共に、師である安藤晃司の彼への言葉を紹介したい。

<菊入正行インタビューPart.01はコチラから>


──中村勇太選手とはもらいながら当てる打ち合い、高木健太選手とは貰わないことを第一にして手数も減った試合でした。菊入選手とは、どちらのタイプのファイターなのでしょうか。

「自分はトップ選手ではないですし、理想の形とかでなく……でも打撃では負けたくないです。と同時に組み技、下でもいける選手ではありたいと思います。本来は華のある打撃戦をして、初回から攻めて見てくれる人が楽しんでくれる試合をしたいとは……思っています。

だから中村選手、高木選手との試合は……どちらも全く納得していないです。高木戦は『絶対に勝たないといけない』という考えが大きくて、手堅くなってしまいました。高木選手は一発で試合をひっくり返すことができるので──。一発のある怖い選手なので、自分の打撃でプレッシャーを掛けることができても、前に出て一発もらうとやられるという風に考えていました」

──本来は勝つことが一番なのですけどね。

「安藤さんも『勝つことが大事』という教えですので、その教えを守って戦いました」

──では村山選手の印象を教えてください。

「柔道ベースで腰が重い選手ですけど、打撃でもダウンを奪える選手です。足を止めないように戦って、自分の距離を潰させないようにパンチを当てていきたいです。実は自分はデビューした時から、お客さんに喜んでもらえる試合をしたいとは意識していたんです。

だからパンチでダウンを取りたいんです。ただ……正直言えば、今は勝つことで精いっぱいなんです。前回の試合は……自分でも思うところはたくさんありましたし、回りからも『なんで行かないんだよ』とも言われました。

だから、そこを挽回したいという想いはあります。安藤さんの教えを守りつつ、自分の武器はリーチを生かした打撃なので、そこでしっかりとダウンを取れる試合をしたいです」

──パンクラス・ウェルター級王者の手塚裕之選手はONEと契約中です。今後、目指すところは?はどのように考えていますか。

「出たい大会はRIZIです。ONEよりもRIZINに出て、まずは日本で知名度を上げたいと思っています。そのためにもパンクラスのベルトが必要ですが、どうなるのか。手塚選手が返上するなら、誰とやるんだろうっていうのはあります……村山選手は元チャンピオンですし、まずここを勝ってからですね。

これからは勝つことも大切ですが、魅せる試合もしていきたいと思っています」

師・安藤晃司の菊入正行評

「ライト級時代はやはり減量苦に尽きたかと思います。パフォーマンス、コンディションを上げる為のウエイトカットと言うよりは、体重を合わせる為の減量になり結果 目的が体重を作る事がメインになっていたのだと思います。これは指導者である自分の責任が多いかと思います。

そして、ウェルター級の菊入は──これまで数多くのウェルター級、ミドル級の日本人トップファイターと練習してきた自分ですが、その目線から見ても彼の打撃力という部分は高いと思います。上位にきます。ただ、それと同等以上に改善しなければいけない部分もありますし、その一つの自信が仇にならぬよう先を目指してもらいたいです」

■Pancrase320対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
春川広明(日本)
木村裕斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
中田大貴(日本)
上田厚志(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
立成洋太(日本)
DARANI DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
高杉遼介(日本)
Jouou Date(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
三宅輝砂(日本)
矢澤諒(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
山本敦章(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
川北晏生(日本)
高橋拓也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級(※70.3キロ)決勝/5分3R>
井上雄斗(日本)
岩本達彦(日本)

<ネオブラッドTバンタム級(※65.8キロ)決勝/5分3R>
井村塁(日本)
修我(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)決勝/5分3R>
山中憲次(日本)
聡-S DATE(日本)

<ネオブラッドTストロー級(※56.7キロ)決勝/5分3R>
山北渓人(日本)
谷村泰嘉(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
村山暁洋(日本)
菊入正行(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
冨樫健一郎(日本)
金田一孝介(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
上田将竜(日本)
杉山廣平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
八田亮(日本)
尾崎龍紀(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
Ryo(日本)
林優作(日本)

<女子バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
東陽子(日本)
直DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
花レメ紋次郎TK(日本)
土肥潤(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
荒井勇二(日本)
内藤由良(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
中村龍之(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リトル(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
丸山数馬(日本)
白川洸太(日本)

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