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【UFC255】エンジェルズF王者のパラトニコフがコンテンダーシリーズ上がりのコウシーを逆転TKO

<ウェルター級/5分3R>
サーシャ・パラトニコフ(香港)
Def.3R2分47秒by TKO
ルイス・コウシー(米国)

コウシーが右ローを2度蹴り、パラトニコフが組みにいく。離れて右ミドルを狙ったパラトニコフは、コウシーの左フックにテイクダウンを合わせる。ギロチンから立ち上がったコウシーにパラトニコフが細かいパンチを纏めて離れる。パラトニコフの右ミドルをキャッチして殴ったコウシーは、前転して逃げようとしたところでバックへ。

後方から殴られる。前転してガードを取ろうとしたパラトニコフは止められ、亀でパンチを連続で受ける。立ち上がり足を止めての打ち合いも、コウシーが圧倒的に打ち勝つ。それでもパラトニコフは左ミドルから右を当て、前に出てくるコウシーにワンツー、右エルボーを打ち込む。

首相撲の攻防でヒザ、ヒジを入れたパラトニコフは跳びヒザに組んできたコウシーを潰し、ワキ腹にヒザ、続いてパンチを纏める。コウシーはスタミナを切らしており、攻撃に切れがなくなったが、頭を動かさないパラトニコフに右をガツンと当てていく。パラトニコフもケージにつめてヒザ蹴り、左ハイを狙う。さらにスピニングバックフィストを当て、パンチのラッシュへ。たまらずテイクダウンをコウシーが狙うが、スプロールしてパウンドを落としたパラトニコフが初回を逆転で取った。

2R、コウシーはすぐにダブルを見せるが遠く、パラトニコフが切ってパウンドを入れる。立ちあがったコウシーの左ローに右を合わせ、ワンツーを放つパラトニコフがスタミナでは完全に上回っている。ジャブを打ち合い、スイッチを交えるパラトニコフが右をヒット。続いてスピニングバックフィストを決めると、動きが落ちたコウシーにパンチを連打し、距離を取り直す。

コウシーのローが急所に入り、試合が中断。両者、ここで息を整えることがどこまでできるか。再開後、コウシーの前蹴りから前に出てパンチを連続で見せる。パラトニコフもヒザを入れたが、勢いを取り戻したのはコウシーだ。パラトニコフは左フックから組みつき、クリンチもレフェリーがブレイクを命じる。前に出るのはコウシー、組みに行ったパラトニコフは「ケージを掴むな」と注意を受ける。スピニングバックフィストからヒザを繰り出したパラトニコフだが、急所蹴りのブレイクから勢いはコウシーのラウンドとなった。

最終回、パラトニコフの左ジャブにダブルレッグを合わせたコウシーが、ケージに押し込んでいく。ケージ際の攻防でケージ掴みを注意されたパラトニコフ、次は減点となる。再開後、すぐにダブルレッグを見せたコウシーだが、続くシングルもしっかりとパラトニコフがスプロールする。コウシーが右を当て、首相撲では腹にヒザを入れ合うと、離れたパラトニコフがスピニングバックキックを決める。

コウシーはここもテイクダウン狙い、切ったパラトニコフの急所にヒザが入る。声を挙げて痛がるパラトニコフだが、心が折れてしまうか。2分を経てリスタートし、前に出るパラトニコフが前蹴り、ジャブを伸ばす。と、コウシーの左の打ち終わりに飛び込んで右ストレートを打ち抜く。

コウシーはテイクダウンを仕掛けるも、切られて亀で止まってしまう。パウンドを連打したパラトニコフはTKO勝ちに勝利の雄叫びを挙げた。「2週間前のオファーにキャンプもできなかった。ルイスは本当にタフガイだし、勝利予想は彼に集中していた。でも、彼は疲れた。みな、僕にテイクダウンを仕掛けてきたから、それを切って殴る練習をずっとしてきたんだ」と勝者は話した。


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