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【LFA94】What a fight !!!!!! ゴディネス、抜群の打撃を見せ、粘るデモパウロスに2-0で判定勝ち、新王者に

<LFA女子ストロー級選手権試合/5分5R>
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)
Def.2-0:49-46.48-47.47-47
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)

7月に逆転一本勝ちで王者となったデモパウロスは、コンテンダーシリーズで敗れ仕切り直しの王座初防衛戦に挑む。まずゴディネスはデモパウロスの左ローに右を合わせる。尻もちをついたチャンピオンはすぐに立ち上がる。右フックにワンツーを合わせたゴディネスが、右ストレートもヒットさせる。

打撃で優勢のチャレンジャーは、デモパウロスのワンツーをバックステップでかわしてワンツー、右フックを当てる。さらに前蹴りを捌いて右を入れたゴディネスが右フックを続ける。組んでヒザをボディに入れたデモパウロスだが、ワンツーを被弾しシングルレッグを切られる。ここから右腕を差しあげて、ケージにゴディネスを押し込む。アゴを押して離れたデモパウロスは、そのまま引き込みを見せるがゴディネスは付き合わず、スタンドで待ち受ける。立ち上がったチャンピオンに右ストレートを当て、パンチをまとめたチャレンジャーは左ジャブの相打ちも打ち勝つ。

デモパウロスは右ハイを当てたが、直後にゴディネスがパンチを纏めテイクダウン狙いも切り、逆にケージに押し込む。寝技に持ち込めないばかりか、完全に打撃戦で遅れを取ったチャンピオンは、ジャッジ3者とも9-10をつけ初回を落とした。

2R、デモパウロスが左ロー、ゴディネスが1Rに続き右ストレートをしっかりとヒットさせ、空間を支配する。組んでも倒せないチャンピオンは、右ボディから左を見せ、左フックが相打ちに。直後に右を効かせたゴディネスが、左を打ち込み王者が怯むシーンも。ハイに右を合わしたゴディネスは左ロングフック、そして右を真っすぐ打っていく。パンチだけでなく、そこからローを当てたゴディネスに対し、デモパウロスが引き込んでタイトルを取った時のフィニッシュ──モディファイドを三角を狙う。

しかし、ゴディネスは慌てることなく頭を抜いてスタンドに戻ると、デモパウロスの立ち上がり際に左を入れる。足に来た王者にラッシュをかけたゴディネスは、この回を10-8とした。

3R、デモパウロスがパンチを纏めて、ローを蹴る。さらに組んでダーティーボクシングと、心は折れていないことを示す。しかしゴディネスはワンツーを入れ、組まれても余裕の対処。ワンツーから左、左リードフックを入れるチャレンジャーは、攻め急ぐことなく試合をコントロールする。対してチャンピオンは右目の下をカットし、流血し厳しい状態に。左フックから右ストレートを当てたゴディネスは、蹴り足を掴んで崩す。転がされたデモパウロスは、立ち上がってもボディを打たれる。

ならばと接近戦で打ち合いを仕掛けたデモパウロスだが、ゴディネスは何と組んでテイクダウンを決めてしまう。そして寝技に付き合わないという、デモパウロスにとっては地獄のような展開に。それでも右を当てたチャンピオンだったが、直後にストレートを打たれ3Rを終えてのスコアは30-26✖2、29-27という厳しい状態になった。

4R、デモパウロスのステップインに左フックを合わせ、右ボディを入れたゴディネス。さらに左フックを打ち抜く。組んでエルボーを放つ王者は、イマナリロールに左を合わされる。なぜ殴られたのか、理解できないような表情を見せたデモパウロスはスタンドに戻り左ジャブを被弾する。

さらに左アッパー、右、ローと思うがままに攻めるゴディネスに対し、デモパウロスが笑顔を見せる。直後にヒザをボディに入れたチャンピオンは、どれだけ殴られても戦意が衰えない。よってパンチを被弾する数が増えるが、それでもパンチにヒザを合わせ、ハイキックを決める。ゴディネスもこれで左頬をカットした。

40-36、39-37、38-37と挑戦者優位で迎えた最終回。それでもジャッジ2人は4Rをデモパウロスにつけている。右フックを振るい、前に出るデモパウロス。バランスを崩しても、直ぐに立ち上がって踏み込んでいく。と、デモパウロスは打撃戦のさなかにダブルレッグでテイクダウンを決める。パス狙いの王者に対し、ハーフで二重がらみのゴディネスはここから潜る仕草も見せる。

これだけ打撃ができ、寝技もアベレージ以上のゴディネスはエルボーを被弾しても、スクランブルへ。デモパウロスは立ち上がったゴディネスにジャンピングガ―ド。ケージ際に移動したチャレンジャーが、チャンピオンの背中をマットにつけさせる。残り1分、デモパウロスがケージを蹴り腰を切った刹那、立ち上がったゴディネス。キャリア5戦目とは思えない試合巧者ぶりを5Rになっても見せている。

デモパウロスも勝負を諦めず、前に出てアッパー、フックを振るう。ゴディネスも右を返してタイムアップに。最終回は取り返したチャンピオンだが、ポイント的には逆転には至らない。それでも最後まで諦めない姿勢は、見事。その勢いに乗らされたように、ゴディネスも真っ向勝負の最終局面となった。

ジャッジの裁定は2-0でゴディネスが新ストロー級王者に。「彼女はスーパータフ。本当に驚かされたわ。でも、勝てて嬉しいわ。私がUFC以外ではナンバーワン。UFCに行く、それしか考えていない」とゴディネスは話した。


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