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【ONE113】ラピクスの挑戦を受けるONEライト級王者クリスチャン・リー─02─「それが僕の狙いだ」

【写真】昨年10月の日本での試合がワールドGP決勝だったため、今回がライト級王座の初防衛戦となるクリスチャン (C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE113「Inside the Matrix」でユーリ・ラピクスを相手にONE世界ライト級王座防衛戦を戦うクリスチャン・リー・インタビュー後編。

キャリア14連勝かつ未知な部分の多いラピクスに対し、クリスチャンは油断することなく、また自分への絶対の自信を持っていた。

<クリスチャン・リー・インタビューPart.01はコチラから>


──そんななかでアンジェラとブルーノは柔術アカデミーをオープンし、赤ちゃんまでつくっちゃって凄いですね。

「アハハハハ。柔術ジムのオープンを決めた1カ月にパンデミックが起こって、全てが閉鎖されたんだけど、幸運なことに2人ともしっかりと計画を進めてきた。そして、アンジェラが妊娠したことは僕も凄く嬉しいよ。ずっと2人が願っていたことだからね」

──本当に良かったです。ところで今回の挑戦者ユーリ・ラピクスです。

「もともと5月に戦う予定だったけど、10月になってようやく戦うことができるようになったね」

──私はエドゥアルド・フォラヤンに勝ったピーター・バウシュトが挑戦者になるかと思っていたんです。

「確かにね。僕らの試合が決まったあとでランキングが発表されて、ラピクスが1位になっていた。ピーターは3位だったと思うけど、次は自分の番だと思っているに違いないね」

──現状ラピクスの実態が分かりません。どのようなファイターだと捉えていますか。

「彼は危険なファイターだよ。多くの人の間違いは、ユーリ・ラピクスのような選手を軽く見ることだ。ONEでは2試合しか戦っていないかもしれないけど、彼は14連勝中の選手でずっとフィニッシュしてきている。ユーリのハングリーさが、この戦績に通じている。無敗で自信を持っているはずだから、僕との試合でもフィニッシュを狙ってくるに違いない。つまり、良い試合になることが期待できる。僕もこの試合のために途轍もないハードトレーニングを積んできたからね」

──ONEライト級でも特にサイズが大きいように感じます。

「確かに、少し大きいだろうね。でもマーシャルアーツだ。対戦相手が僕の2倍大きくても、戦うものだから。この階級にしては大きい……ぐらいのことは問題じゃないよ」

──彼のどのような攻撃に気を付けないといけないと思っていますか。

「パンチが重いね。蹴りも、同様だ。でも、気を付けないといけないのはレスリングや柔道だろうね。マラット・ガフロフを投げて、バックを取って勝った時のような試合を僕にもやろうとしてくるに違いない。その攻撃が、彼の最も得意とするところだろうからね」

──あの払い腰に対して、クリスチャン・リーはバックを制することができると思うのですが……。

「イエス。それが僕の狙いだ。準備はできているよ」

──ところでラピクスがケージで戦っている試合映像がなかったのですが、クリスチャンは見つけることはできましたか。

「ONEでもリングだし、それ以前の試合は見つけることすら難しかった。初めてケージで戦う可能性もあるね」

──コーナーのないケージで戦うことは、クリスチャンにとって優位になると考えていますか。

「一つ言えることは、ケージでの経験は僕の方があるということ。そして、僕はリングよりケージの方が戦いやすいと感じている。ただし、ユーリだってこの試合に向けてケージでの戦い方を研究しているに違いない。だから、そこが大きなポイントになるとは思わないよ」

──打撃とテイクダウン、スクランブルと柔術。そのトランジットがよりスムーズ……というより一体化しているのが、クリスチャンかと思います。

「サンキュー。総合力では僕が上回っている。そして100パーセント、自分に自信を持っている。タイトル防衛だけでなく、ユーリを仕留めるよ。何ラウンドで終わらせるのかっていうことは言及できないけど、少しでも速くフィニッシュするつもりさ」

──この大会はパンデミック後、初の大規模なONEの大会になります。

「このビッグ・メガ・イベントで戦えることを、とても嬉しく思っているよ。今年一番、注目されるONEの大会になることは間違いないからね」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「前回、日本で試合をしてファンの素晴らしさを肌で感じることができた。10月30日の試合に勝って、また日本で戦いたいと思っているよ。いつも、サポートありがとう!!」

■ONE113 Inside the Matrix対戦カード

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アントニオ・カルーゾ(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

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