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【Pancrase319】デカゴン初戦&上迫博仁戦、松本光史「パンクラスで一番強いヤツに勝たないと意味がない」

【写真】松本のパンクラス出場会見から、実に8カ月と1週間でようやくデカゴンに上がることとなった(C)MMAPLANET

25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319。同大会のメインで松本光史がパンクラス初陣で、上迫博仁と戦う。

昨年10月のONE日本大会で修斗世界ライト級王者として、ライト級KOP久米鷹介と王者対決を行い敗れた松本は、同王座を返上しパンクラスに新天地を求めた。

しかし、新型コロナウィルスのパンデミックが起こり、松岡嵩志戦が3度流れた。一方パンクラス・ライト級トップファイターとしてRIZINで戦ってきた上迫のデカゴン復帰戦も対戦相手の粕谷優介の欠場で流れ、この両者が戦うこととなった。

松本がパンクラス参戦を決めて半年以上が過ぎ、ライト級戦線も王者の立ち位置も変わり、暫定王者・雑賀ヤン坊達也も誕生している。

ようやく迎えたパンクラス初戦を前に松本の心境を尋ねた。


──今日(※10月23日)も指導があると伺いました。

「ハイ。週に一度、金曜日にだけ指導をしていて前日計量ではないですし、今回はやろうかなと」

──水抜き無し、当日計量で77キロでの試合です。昨年10月に前日と前々日計量で、この体重は経験したかと思いますが、また当日計量だと違ってくるものでしょうか。

「前日計量の70.3キロで戦う時と体重自体は同じぐらいにしています。でも、当日計量で77キロで戦ったことはないので、正直なところ分からないです」

──水抜きがないのは気持ち的に楽だという声が圧倒的ですが。

「もちろん水抜きはやりたくないです(笑)。でも大切なのは当日のパフォーマンスなので、水抜きがなくてラッキーとは僕は思えないです。ホント、戦ってみないと分からないので」

──それはONEの日本大会では、思ったように動けなかったということでしょうか。

「う~ん、あの時は数字にとらわれてしまった部分があって……負けたから、そう思うということはあるのでしょうが、あまり良くなかったかなというのはあります。77キロだとやはり体は小さいですし、初めての計量方法だったので……ちょっとできなかったかなというのはあります」

──8月23日の当日の中止以前に、4月12日に松岡嵩志選手と戦う予定が4月から5月、そして8月と試合がなくなるという事態が続きました。この間の気持ちはどうでしたか。

「そうですねぇ、最後に試合をしたのが去年の10月で、それから4月に決まり……まぁ、しょうがないことですけどね。8月は直前過ぎて、感情の整理ができないまま会場を離れました。落ち込む前に色々な人から連絡がきて、『まぁ、こんな経験なかなかできないな』って思って。このこともポジティブに考えようという風にしていました。だから4月よりも、落ち込まなかったです」

──結果的に今大会での試合が決まり、対戦相手も上迫選手に代わりました。

「8月の大会が中止になった時に、すぐ9月に試合をしたいと思っていました。ただ、そこでは対戦相手が見つからなくて……上迫選手も粕谷選手との試合がなくなっていたので、そこに僕を当ててほしいと伝えたら、10月に戦うことになりました」

──5カ月ほど松岡選手と戦うために練習をしてきましたが、最終的には上迫選手と戦う。精神的に揺れることはなかったでしょうか。

「そこは大丈夫です。試合の時も自分の底上げになる練習をしてきたので。それをケージで出したいと思っていたので、相手が変わることはそれほど気にしなかったです」

──この間、松岡選手の所属するパンクラスイズムの北岡選手や松嶋選手が参加しているロータス世田谷のグラップリング・スパーに参加していませんでした。

「そうですね、ずっと組み技のスパーはロータスでやっていました。だから、この間はグラップリングの強度の高いスパーリングはしていなかったです。ただ久米選手との試合前にMMAの練習が少なかったので、そっちに重点を置いていたというのもあります」

──では、そのMMAスパーはどこで行ってきたのですか。

「KRAZYBEEですね。ただ、松岡選手との試合がなくなった直後にロータスには戻っています。僕にはあの練習が必要なんだと思いました。これをやっていかないとなって、改めて感じました。そうそう、こないだロータスで松岡選手もやってきて『こんにちは』って(笑)」

──パンクラスに戦場を移した最大の理由であった久米選手との再戦ですが、その久米選手がRIZINで戦うようになりました。同じ日に雑賀ヤン坊達也選手が暫定王者になっています。2月に思い描いていたパンクラスでのキャリアアップの方法とは違ってきたのではないでしょうか。

「久米選手と戦いたいからパンクラスに来たのですが、それはパンクラスで一番強いヤツに勝たないと意味がないということで。そこが変わらない限りで、ブレることはないです」

──そうなると、日曜日の試合をクリアすると暫定王者のヤン坊選手と戦うことも考えていますか。

「暫定王者って言ってみれば、次期挑戦者ですよね。だからヤン坊選手が久米選手に挑戦するモノだと僕は思っています。今回、メインで組んでもらっているんですけど、僕も上迫選手もノーランカーなんですよ(笑)。上迫選手に勝てば、グンとランクアップすると考えていたんですが、まさかのノーランカーでした」

──そこは落とし穴でした(笑)。では上迫選手の印象は?

「大きな舞台でも戦っているし、武器もあります。パンチを振り切っているで、そこが強味なんだと思います」

──対して松本選手は、どのような戦いをしないといけないでしょうか。

「上迫選手は僕より一回り大きいので、しっかりと自分の距離で戦うことですね」

──では、この一戦へ意気込みを最後にお願いします。

「何カ月間とお預けを食らっていたので……でも、延期が続いても、自分を見失うことなくコツコツと積み上げてきたと思っているので、まだ当日じゃないので分からないですけど……そこを発揮できる場があれば、全部出そうと想いってます。

大会がなくなってもすぐに次の試合を組んでくれたことは、パンクラスさんに凄く感謝しています。そのおかげでずっと積むことができたので、そうしてきたものを全て出したいです」

■視聴方法(予定)
10月25日(日)
午後2時30分~TIGET LIVE

■Pancrase319対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
上迫博仁(日本)
松本光史(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
春日井たけし(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
田村一聖(日本)
アキラ(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
田中半蔵(日本)
透暉鷹(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
滝田J太郎(日本)
Ryo(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
平岡将英(日本)
関原翔(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
近藤有己(日本)
小林裕(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
宮澤雄大(日本)
井島裕彰(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
神田T800周一(日本)
ジェイク・ムラタ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
河村泰博(日本)
RYUKI(日本)

<ネオブラッドTバンタム級(※65.8キロ)準決勝/5分3R>
MG眞介(日本)
井村塁(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)準決勝/5分3R>
山中憲次(日本)
前田浩平(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)準決勝/5分3R>
聡-S DATE(日本)
梅川毒一郎(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岩﨑大河(日本)
川和真(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
赤崎清志朗(日本)
橋本薫汰(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
大塚智貴(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
華蓮DATE(日本)
青木文菜(日本)

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