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【UFN180】激闘間違いなしっ!! コリアンゾンビ=ジョン・チャンソン✖ブライアン・オルテガ in UFC戦闘島

【写真】エキサイティングな試合を、冷静に戦うことができるコリアンゾンビ(C) MMAPLANET

18日(日・現地時間)、UAEはアブダビのヤス島=UFC Fight Island でUFN180:UFN on ESPN+38「Ortega vs Korean Zombie」が開催される。

メインは大会タイトルにあるようにフェザー級のブライアン・オルテガ✖ジョン・チャンソンの一戦だ。この両者は昨年12月の韓国プサン大会で対戦予定だったが、オルテガのヒザの負傷により欠場、ジョン・チャンソンは代役のフランキー・エドガーに完勝しさらに名を上げている。


エドガー戦以来10カ月振りの試合となるジョン・チャンソンに対し、ブライアン・オルテガは2018年12月にマックス・ホロウェイの持つUFC世界フェザー級王座に挑戦して敗れて以来、実に1年10カ月振りの実戦復帰戦となる。

勝っても負けても、打撃だろうが組みの展開だろうが真正面からの激しいファイトを展開してきたジョン・チャンソンだが、エドガー戦では打・組ともに彼の強さを端的に表す攻撃を見せ、一方的に攻め続けていた。打撃では左ジャブを有効に使い、相手の外を取る。劣性を挽回したいエドガーが前に出てくるところで、右アッパーを合わせる。

この攻撃で確実にダメージを蓄積させると、組み技から寝技の展開になっても得意のバックキープから両足をフックして、寝技に持ち込むや完全にエドガーの背中を伸ばしパウンドの連打で試合を決めた。打撃も組み技も圧し続けて、ダメージを与えるプレッシャー&ダメージというMMAで勝つための王道を実践した。

この攻撃がブライアン・オルテガにも通用するのか。純粋にボクシングでいえば、それでもオルテガの方が上という見方もできる。得意のボディフックを効かせて、顔面への攻撃の威力は相当なモノだ。さらにいえば、自身のレンジより近いボクシングの距離になると、いつでもテイクダウンに移行できても、ジョン・チャンソンより高い防御力を誇り打撃戦を続けることができるだろう。

ホロウェイ戦でのオルテガは、得意の距離より遠い位置取りのチャンピオンを攻略できなかったが、コリアンゾンビがあの距離で戦い続けることはない。ジョン・チャンソンは負けない戦いではなく、勝利を優先して戦うファイターだからだ。そうなると優位になるのはオルテガだが、やはりヒザの負傷からの復帰による実戦の勘という部分は、不安は残る。

特に自分の自信が以前より揺らいでしまえば、上に記したようなオルテガの持ち味や15秒あれば極めることができるトライアングルに代表されるサブミッションも、全て相殺されるに違いない。

コロナ禍によりジョン・チャンソンはエリック・アルバラシンとのトレーニングを積むことはできなかったが、リモートで指示を仰ぎつつチームMADのメンバーや、ジョニー・ケースとボビー・モフェットを米国から呼んでファイトキャンプを行ってきた。

(C)Zuffa/UFC

14日に行われたバーチャル・メディアデーで「ジェニー・ケースはブライアン・オルテガより優れたストライカーで、背も高くて仮想ブライアン・オルテガに凄く適していた。ボビー・モフェットのグラウンドゲームもオルテガ対策だよ」と自信をのぞかせていたジョン・チャンソンだが、果たして──。

25分間だろうが、1R終了のホーンを聞くことがないファイトになろうが、現代MMAの最先端を行く技術と、それを上回る戦闘意欲が交錯する好ファイトになることは間違いない。

■視聴方法(予定)
10月18日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN180対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ブライアン・オルテガ(米国)
ジョン・チャンソン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)
ケイトリン・チューケイギアン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)
ジミー・クルート(豪州)

<ウェルター級/5分3R>
クラウジオ・シウバ(ブラジル)
ジェイムス・クラウス(米国)

<バンタム級/5分3R>
トーマス・アルメイダ(ブラジル)
ジョナサン・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン(カナダ)
ポリアナ・ボテーリョ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン(韓国)
ジョン・フィリップス(英国)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<ライトヘビー級/5分3R>
カジムラッド・アンデグロフ(ロシア)
マクシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
マーク・ストリーグル(フィリピン)

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