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【ONE Reign of Dynasties】マクラーレンと戦うトイヴォネン「組技の練習禁止? どんな状態でも僕は戦う」

【写真】そのグラップリング力は本物トイヴォネン (C)MMAPLANET

明日9日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE112「Reign of Dynasties」。

パンデミック後、初めて行われる国際大会でシンガポール在住のフィンランド人ファイター=アレクシ・トイヴォネンが、豪州からフライ級5位のリース・マクラーレンを迎え撃つ。

2年前のEvolve MMAのトライアウト合格から2年、この間の成長を世に披露する機会を得たフィニッシュ・グラップラーに高い直前の心境を尋ねた。


──昨年7月に藤沢彰博選手に勝利して以来の試合が金曜日に迫ってきました。

「ようやくだね。フジサワに勝ったあとにヒザを負傷し、手術をし5カ月間ほど試合に出られる状態になかった。もう戦っても良くなるとCOVID19のパンデミックが起こり、ジムで練習ができなくなってしまったからね」

──一昨年11月のトライアウトでEvolve MMAの一員となったのに負傷、手術とリハビリ、そしてロックダウンとフラストレーションはたまらなかったですか。

「もちろん、ストレスはあったよ。でも僕はプロフェッショナル・ファイターだ。ロックダウンの期間もフィジカル・トレなど自分のできる最高のことをしてきた。そして、リース・マクラーレンというハイランクの対戦相手と戦う機会が巡って来たんだ」

──フィンランドではTHE CAGEでMMAファイターとして活躍し、無敗でした。Evolveのトライアウトを受けたのは、どうしてですか。

「僕はフィンランドで柔術を始め、強い練習相手を求めて友人とフィンランド中のアカデミーを回って練習をした。紫帯と茶帯でIBJJFノーギ・ヨーロピアンで優勝し、MMAでもThe CAGEという素晴らしいイベントで戦うこともできた。でも、そこから先のUFC、Bellator、ONEという最高のプロモーションで戦う道筋が見えなかった。そんな時にトライアウトの話を知り、持ち金の全てを使ってチケットを買い、シンガポールにやってきたんだよ」

──そして無事にパスをし、東南アジアの住人になりました。

「本当にこんな暑い場所で自分が生活するようになるなんてね(笑)。でもシンガポールの気候も、食べ物も大好きさ。最高の国だよ」

──ところでシンガポールでは、まだレスリングや柔術、グラップリングの対人練習ができなかったという話を聞きました。リース・マクラーレンはONEフライ級でも最高のグラップラーの1人です。不安はありませんか。

「リースは僕よりランクも上の素晴らしいファイターだ。フライ級5位の彼と戦って、自分の力を証明したい。世界に僕の力を示す時が来たんだ。全く不安ないし、自信をもって戦うよ。さっきも言ったけど、自分でできる最高のことをしてきた。グラップリングの練習をしてはいけないという規則があれば、従うけだし。

仮に打撃をするなと言われれば、打撃の練習はしない。ストレングス&コンディショニング・トレがダメだといわれれば、ストレングス&コンディショニング・トレーニングもしない。それだけのことだよ。

そして、どのような状態でも試合のオファーがあれば、僕は戦う。プロフェッショナル・ファイターだからね。コンディションはいつだって整えているよ。

組技のスパーリングができなからって、試合を断るなんてありえない。しっかりとシェイプしていたし、グラップリングでもストライキングでもどの局面でも戦えるよ」

──パンデミック後、初めてファイターが国境を越えて戦うイベントに出場します。記念すべき大会で戦うことをどう思っていますか。

「この状況で、これだけ素晴らしい状況を整えてくれたオーガナイザーに感謝しているよ。とてもリラックスして、試合に集中できる環境を用意してくれた」

──では金曜日の夜、どのような試合を世界に見せたいですか。

「エキサイティングな試合をしたい。見ているファンが喜んでくれるような試合をして、自分の力を見せ、勝利を掴む。それだけだよ。Evolve MMAで練習するようになり、打撃とフィジカルが成長した。そこをリース・マクラーレン相手に見せる。ヘッドコーチのシアー・バハドゥルサダとの関係もバッチリだし、彼がチームに来てくれてEvolve MMAはチームとして次のステップに進むことができたと思っている」

──フライ級には和田竜光選手、若松佑弥選手という2人の日本人選手がいます。

「フライ級の日本人選手は強いよ、フィリピン人ファイターと同じようにね。ONEのフライ級は世界で最高レベルにある。僕は1試合戦っただけで長期間の欠場を強いられた。そうだね、来年の終わり頃にはタイトル挑戦が可能になるだけランクアップさせたい。

まずは金曜日のリースとの戦いに勝利し、その後も試合間隔をあけることなく戦っていきたいと思っている」

──アレクシ、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言にお願いします。

「いつも世界中のファンに感謝しているよ。もちろん、このインタビューを読んでくれる日本のファンもね。皆に楽しんでもらえる試合を披露するよ。アリガト!!」

■視聴方法(予定)
10月09日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE 「Reign of Dynasties」対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者]ジョシュ・トナー(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
アレクセイ・トイヴォネン(フィンランド)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ラウル・ラジュ(インド)

<63.5キロ契約/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ムルガン・シルブラージョ(マレーシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ハシガトゥ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ロシャン・マイナム(インド)
リュウ・ペンシュアイ(中国)

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