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【UFC102】ベラ、安定した試合運びでソジンスキー下す

2009.08.30

Vera■第7試合 ライトヘビー級/5分3R
ブランドン・ベラ(米国)
Def.3R終了/判定
クリストフ・ソジンスキー(カナダ)

【写真】クリストフ・ソジンスキーに突進を許さず、自分の距離で戦ったブランドン・ベラ。TUFシーズン8の人気者にUFC初黒星をつけた (C) ZUFFA

いきなり右ストレート、フックを繰り出したソジンスキーだが、ベラは冷静に左ミドルを返していく。この一発で容易に前に出られなくなったソジンスキー、ベラが気勢を制した格好だ。

ともにヘビー級から階級を落としてきたファイターだが、ソジンスキーの方が胸板が厚く、肩の周囲の筋肉も隆起している。

そんなソジンスキーのボディにヒザを見舞い、距離をコントロールするベラは、組みつかれてケージを背にしても、冷静に態勢を入れかえていった。ベラは右ローでソジンスキーの注意が足に注がれるように餌を蒔き、ハイキックを狙っていく。


組みついたベラは、左ワキを差した状態でボディにヒザ、さらに首相撲の態勢を取り、クリンチ合戦を制する。手詰まりとなり、ノーガードで突っ込んだソジンスキーだが、ベラはムエタイ流に体を返し、エルボーをまとめて初回を終える。

2R、リードの右、ステップバックとサークリング、さらにローでペースを握ったベラは、首相撲からヒザを狙っていく。ソジンスキーは必死に組みついて、ベラをケージに押し付けるが、そこから展開を作ることができない。

オクタゴン中央に移動するとソジンスキーがテイクダウンを狙うが、ベラは苦もなくかわし、左ジャブを放つ。すると、いきなり右ハイを見せたベラに、ソジンスキーは組みつきダブルレッグでテイクダウンを狙うも、ギロチンから再び距離を取ったベラは左ストレートを伸ばしペースを譲らない。

ソジンスキーの首相撲にアッパーを返すベラだったが、ここでテイクダウンからバックを許しそうになる。スイッチから体を入れ替えたベラは、そのまま2Rを終えたが、テイクダウンディフェンスでスタミナをロスしたのか、大きく肩で息をする。

最終ラウンド、右のクロスを狙ったベラはスピニングエルボーからハイを放つ。直後のソジンスキーのダブルレッグ狙いをかわすも、スピード感を失ったベラは、ソジンスキーが組みつくことを容易に許してしまう。

それでも態勢を入れ変え、テイクダウンを奪ったベラは、ソジンスキーをケージに押し込んでパウンドを落とす。バックを奪い、ソジンスキーが立ち上がるとベラは後方からヒザを顔面に打ち込む。

残り2分、ソジンスキーの首相撲に対し、エルボーを見舞うベラ。その後は、足を使いながら、パンチや前蹴りでソジンスキーの前進を止め、最後の10秒でローを蹴り込んだ。最初の左ミドルで試合を自分のモノにしたような形で、ベラはジャッジ3名が30-27をつける判定勝ちを収めた。

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