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【WEC40】ベナビデスが判定勝利、MMAレコードを10-0に

2009.04.06

01ea2c67■第9試合 バンタム級/5分3R
ジョセフ・ベナビデス(米国)
Def.3R終了/判定
ジェフ・カーラン(米国)

【写真】カーランを破ったベナビデスは、バンタム級のトップコンテンダーの仲間入り。そのMMAレコードを10-0に伸ばした (C) ZUFFA

地元でバンタム級転向第一戦を迎えたカーランは、ベナビデスのミドルをしっかり見切ってパンチの機会を窺う。スイッチをしながら前に出てくるベナビデスは、ジャンピングニーから組みついてカーランをケージに押し込む。態勢を入れ替え、距離を取ったカーランに対し、ベナビデスは師匠ユライア・フェイバー譲りのアグレッシブなファイトを仕掛けていく。

飛び前蹴りを思い切り蹴り上げたベナビデスが再び組みつくと、カーランはヒザ蹴りを返す。だが、ベナビデスが離れ際に思い切り左フックを見せると、カーランは大きくバランスを崩す。


その後も圧倒的なフィジカルの強さを、階級を落としてきたカーランに見せつけるベナビデス。右フックでダウンを奪うと、ポイントが不利になるのを承知でカーランはガードワークに切り替え1Rを終えた。

2Rに入っても、ベナビデスのアグレッシブな姿勢は変わらない。それでいて冷静な彼は、カーランが思い切ったスーパーマンパンチを見せても、簡単に見切ってトップを奪う。さらに足を折りたたむように動きながら、同時にパウンドを落とすなど、工夫された攻撃も見せる。スタンドに戻ったカーランは、ジャンピングガードからギロチンを狙ったが、首に腕を回すことができずボトムにいくも、オモプラッタ、三角絞め、腕十字を狙い、これを防いだベナビデスがパスからパウンドを落とす。

シッティングガードかロックアップし、リバーサルを仕掛けたカーランだが、これを
潰したベナビデスがトップからパウンドで間断なく攻め続ける。やや正確性に欠ける荒い動きだが、疲れることをしらないようなノンストップアクションを見せるベナビデスの勢いは3Rになっても変わらない。

しかし、バックハンドブローにハイキックを合わされそうになるなど、危ないシーンも。それでもカーランの蹴りを掴んで、テイクダウンを奪うと、またもトップからエルボー&パウンドを落としていく。

スタンドに戻ると、バックハンドブローを見せたカーラン。最後まで勝負を諦めず、ソリッドなパンチや蹴りを放ち続ける。残り時間2分になり、ついにテイクダウンに成功したカーランだったが、ベナビデスは立ち上がってテイクダウンを奪い返す。

ケージを利用した腕十字から、トライアングルという最後の抵抗を見せたカーランだったが、ベナビデスがこれを切り抜けるとタイムアップ。判定は3-0でベナビデスが勝利を挙げ、MMA戦績10勝0敗とした。

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