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【UFC95】ディエゴ勝利も、高度なグラップルは見られず

2009.02.22

097c382c■第10試合ライト級/5分3R
ディエゴ・サンチェス(米国)
Def.3R終了/判定3-0
ジョー・スティーブンソン(米国)

【写真】3R終盤には足を止めて打ち合った両者だが、その試合はファンが期待するスイングバウトとはならなかった (C) ZUFFA

TUFシーズン1とシーズン2のウィナー対決は、前進してきたスティーブンソンにディエゴがパンチを振るうという展開でスタート。ティエゴのテイクダウン狙いを潰したスティーブンソンの左ジャブが伸びる。飛び込んでアッパーをヒットさせたディエゴだが、直後にスティーブンソンのフックを浴びる。


ヒザからパンチも距離感が合わないディエゴは、左ハイを放つも、これはスティーブンソンが苦もなくガード。距離が近づいた場面でディエゴのパンチは功を奏さなかったが、遠距離からのパンチがスティーブンソンの顔面を捉える。と、カウンター狙いか、自ら前に出ることがほとんどないスティーブンソンに、ディエゴは左アッパーを狙っていく。

左ストレートをヒットさせたディエゴは、スティーブンソンが前に出てくると、ヒザ蹴り。左右のアッパーカットを中心に打撃戦を組み立てたディエゴが、ヘビーヒットこそなかったが手数で上回る1Rとなった。

2R、前に出るのはスティーブンソン。迎え撃ったディエゴは、ニーからパンチをヒッ
トさせる。ここでテイクダウンを狙ったスティーブンソンのバックを奪うが、飛行機
投げのように持ち上げられそうになり自ら着地。組みつきにいくディエゴだが、ここでスティーブンソンは得意のギロチンを狙うも、大きく持ち上げ、スラムでこの試みを避けたディエゴに、スティーブンソンはトップキープをした。

スクランブル状態で両者が立ち上がると、スティーブンソンのジャブがヒット。ディ
エゴもアッパーから左ストレートで応えるが、なかなか距離を詰めるにはいたらな
い。アッパーに左を合わされたディエゴだが、ひるまずにパンチを放つと、スティー
ブンソンが距離を取る。両者、決定機のないまま、2Rも終了した。

最終ラウンド、いきなりアッパーを放って行ったディエゴ。両者やや遠い距離のま
ま戦い、ラウンド中盤までクリーンヒットは見られず、グラップラー同士が勝利を得るために体得した打撃を主武器に戦う。

すると、ディエゴのテイクダウン狙いを切ったスティーブンソンが、両手を広げて観客を煽るが、そこから攻めを見せるわけでもなく、終盤、距離が縮まったところでディエゴがアッパー。ディエゴの片足タックルを受け止め、バックを奪ったスティーブンソンだが、グラップル勝負を仕掛けるつもりもなく、またもや距離を取る。試合終了直前には、お決まりのように足を止めて打ち合った両者だったが、最後までファンが期待した寝技で噛み合う試合とはならなかった。

結果、ジャッジの下した裁定は30-27が二人、29-28が一人と、3-0でディエゴの勝利となった。「UFCが望む選手なら、誰とでも戦う。ケニー・フロリアン、BJ・ペン、ショーン・シャーク、誰ともで――だ」とコメントを残したディエゴだが、それらライト級トップ3と戦う前に、もう1試合挟み、ライト級でのアビリティを確認したいところだ。

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