１９日（金・現地時間）、ＥＸＣファイト・オペレーションのジェレミー・ラッペンより、ＥＸＣ世界ライト級王者ＫＪ・ヌーンのタイトルを剥奪するという発表があった。

剥奪理由は、ニック・ディアズとの防衛戦を拒否したため。「とても残念なことだが、トップコンテンダーの挑戦を受けない者にタイトルを持たせておくことはできない。チャンピオンはいつ、どこでも、誰とでも戦うという姿勢を求める。それがチャンピオンの在り方だ」とラッペンは言う。

また「個人的にＫＪのことは好きだし、ビッグスターになれたのだから残念に思う。エキサイティングな試合ができ、カリスマ性もあったので、この決断はとても残念だ。ただし、１０月４日にＣＢＳで戦うチャンスを棒に振るのか理解できない。我々はメインイベントで戦うオファーを出していたのに。反目しているニックとの一戦を本当にファンは楽しみにしていた」と声明は続く。

ともかくＫＪ・ヌーンはタイトルを失い、おそらくはニック・ディアズが出場する王座決定戦が行われることになり、ラッペンは王座決定戦のカードを近々発表すると言うに留まっている。

また、ＫＪについてはタイトルを剥奪しても、「まだ２試合の契約が残っているので、またすぐにでもＥＸＣで戦うことを期待しているが、彼は我々の世界王者ではない」と継続参戦を促している。

ＫＪとＥＸＣの契約がどのようになっているのかはうかがい知ることはできないが、『いつ、どこで、誰とでも戦うのがチャンピオン』という台詞が契約に盛り込まれているのならいざ知らず、そうでないのであれば随分と一方的な要求にも感じられる。

プロモーションの将来にも“？”マークがつきつつあるＥＸＣだけに、実力者として認められ始めた王者を失うということは、また一つ苦境に追い込まれたようにも感じられる。

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