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【Strikeforce】伝説×生けるブルース・リー対決間近

22e284ea.jpg北米MMAワールド黄金2ウィークス。第2弾WECが終わり、続いて29日(土・現地時間)にサンノゼのhpパビリオンでストライクフォースが、EXCとの共同大会として開催される。メインはサンノゼのスーパースター対決、ストライクフォース世界ミドル級選手権試合。王者フランク・シャムロックに、カン・リーが挑む一戦が行われる。

【写真】左からカン・リー、EXC代表ゲーリー・ショー、そしてフランク・シャムロック (C) Pro Elite

この試合はMMAのワールドクラス最前線の試合には数えられないかもしれないが、ベイエリアのライトファンにはこれ以上ないスーパー・マッチアップだ。

94年の総合デビューから13年、MMAの生き字引、リヴィング・レジェンドと言っても過言でないフランクと、キック&ドラッカ(ロシアの投げ有り立ち技格闘技)&MMAとプロ格闘技歴21戦無敗、鳥人あるいは蘇った現代のリアル・ブルースリーと呼ばれるカン・リーの一戦は、究極のベイエリア・ナンバーワン決定戦といえる。


かつて、フランク・シャムロック×シーザー・グレイシーというベイエリア・マッチで、北米のMMA集客ナンバーワン記録(その後、UFCとDYNAMITE USA!!が記録更新)を打ち立てたこともあるストライクフォースだが、EXCとのジョイント興行により、ショータイムで中継される等大会も、この目玉カード以外はカード編成で苦戦を強いられた。

フランク×カン・リー戦同様にいち早くカード発表がなされていた、ベイエリア対決の世界戦=ストライクフォース世界ライト級選手権試合ギルバート・メレンデス×ジョシュ・トムソン戦が、トムソンの負傷で2月に中止が決定。挑戦者候補として、シュートボクセのクリスチアーノ・マルセロの名前など挙がったものの、結局は11 勝6敗という平凡な記録しか残せてない、そして日本では村浜武洋、佐藤堅一、所英男に敗れているゲイブ・リムリーが最終的に挑戦者となった。

EXC世界ウェルター級王座決定戦として開催予定だったジェイク・シールズとドリュー・フィケットの一戦は、シールズの負傷によりタイトルマッチ自体が消滅。フィケットは、韓国のイ・ジェソクとノンタイトルマッチで対戦することとなった。

そのイ・ジェソクと対戦相手だったベイエリアのヒーロー、ニック・ディアズは大会3日前になってもアスレチック・コミッションに提出しなくてはならない医療関係の資料を用意できず、試合出場が不可能となった。

シールズ&ディアズ、二人のシーザー・グレイシー柔術アカデミー門下生の欠場はライブイベント&コア・ファンの注目度という点で非常に痛いといえるだろう。

世界規模のローカルショーともいえるストライクフォース、ベイエリアの選手が出場しているが、バンタム級出場のダレン・ウエノヤマ、ウェルター級のルーク・スチュアートというハウフ・グレイシーの教え子の試合は、ノンTVマッチだが要チェックだ。特にスチュアートの試合は、対戦相手がUFC&WECベテランのティキ・ゴーセンということもあり、TVマッチでないこと自体が不可思議な通なマッチメイクである。

なお、27日(木・同)に行われた記者会見でのフランク・シャムロック、カン・リーのコメントは以下の通りだ。

フランク・シャムロック
「カン・リーを倒すため、ハードなトレーニングを積んできた。ホームタウンで、この試合が行われることは夢のようだ。自分はアスレチック・コミッションもTVも、ラウンドもウェイト・クラスも、そして金もない時代からMMAをやってきた。そして、今、ショータイムの中継があるMMAイベントのなかでも、特別な大会に出場できる。この11年間、KOもサブミッション、チョークアウトもされたことがない、それがフランク・シャムロックということだ。土曜の夜に向けて爆発的な試合、殴り合いの準備はできているよ」

カン・リー
「このような大きなイベントに参加できて、非常に光栄だ。タイトル挑戦の機会を与えてくれたフランクに礼を述べたい。彼のような偉大なファイターと戦うことができて嬉しい。準備はできている」

■ストライクフォース/Strikeforce 全予定試合

◆メインイベントストライクフォース世界ミドル級選手権試合5分×5R
フランク・シャムロック(王者/米国)
VS.カン・リー(挑戦者/米国)

◆第7試合ストライクフォース世界ライト級選手権試合5分×5R
ギルバート・メレンデス(王者/米国)
VS.ゲイム・リムリー(挑戦者/米国)

◆第6試合ウェルター級5分×3R
ドリュー・フィケット(米国)
VS.イ・ジェソク(韓国)

◆第5試合スーパーヘビー級5分×3R
マイク・カイル(米国)
VS.ウェイン・コール(米国)

◆第4試合ミドル級5分×3R
ジョーイ・ヴィラセノール(米国)
VS.ライアン・ジェンセン(米国)

――以下、ノーTVマッチ――

◆第3試合ウェルター級5分×3R
ジェシー・ギレスピー(米国)
VS.ジェシー・ジョーンズ(米国)

◆第2試合バンタム級5分×3R
ダレン・ウエノヤマ(米国)
VS.アンソニー・フィゲロア(米国)

◆第1試合ウェルター級5分×3R
ルーク・スチュアート(米国)
VS.ティキ・ゴーセン(米国)

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