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【Bellator122】新体制への変換期、注目はコレシュコフ

Andrey Koreshkov

【写真】当て勘に磨きが掛かるコレシュコフ。現王者はローでKO勝ちできるドゥグラス・リマだが、この楽しみな一戦は実現するか (C)KEIT MILLS

25日(金・現地時間)、カリフォルニア州テメキュラのペチャンガ・リゾート&カジノでBellator122が開催される。2014サマーシリーズ第2弾は、ビヨン・レブニーが同プロモーションを去り、元Strikefoorceのスコット・コーカー体制となって、初のイベントなる。トーナメント方式の撤廃を目指すコーカー体制だが、今大会は前体制の残り香というべきシーズン10ミドル級とウェルター級のファイナルが組まれている。

ミドル級4人制トーナメントの決勝を争うのはブレット・クーパーとブランドン・ハズリーの両者。クーパーは2度目のファイナル進出で、ここで勝利すると王者アレキサンダー・シュレメンコと実に3度目の対戦を迎えることになる。公平な故に新鮮味のない世界戦が組まれるというジレンマこそ、トーナメント路線からの脱却を目指す要因になったことは間違いない。とはいっても、キャリア7戦目のハズリーに対し、フック系でややスピードは欠けるものの、パワー絶大のクーパーのパンチが、3度目のシュレメンコ戦に彼を誘う可能性は高い。

大会メインのウェルター級決勝は、今やOFCで活躍するベン・アスクレンには敗れたものの、その試合がキャリア唯一の黒帯となるアンドレイ・コレシュコフとアダム・マクドノーの顔合わせとなっている。シーズン10トーナメント、2試合の合計試合タイムは何と2分22秒と圧倒的な強さを見せているコレシュコフ。FILAが認める総合格闘技=パンクレーションの世界王者は16勝のうちKO勝ちが10試合、そして一本勝ちが3試合というフィニッシャーだ。ねちっこい展開からのスクランブルに強いマクドノーもキャリア11連勝中で無敗の実力者だが、アスクレン戦を経ていよいよ打撃のタイミング、間合いが秀逸となり、切れもさらに磨かれたコレシュコフ優位に動かないだろう。

トーナメント戦は、この2試合以外にも2014サマーシリーズ・ライトヘビー級T準決勝として、リアム・マクゲリー×エギリウス・ヴァラビーチェス、ケリー・アナンソン×フィリッピ・リンズが組まれている。とはいっても、22日(火・同)に発表された9月5日(金・同)のBellator123のラインナップは、全てシングルマッチ戦で、同トーナメント決勝だけでなくシーズン10ライト級決勝パトリッキー・フレイレ×マルチン・ヘルドも組まれていない。

転換期を迎えたベラトール、プレリミにもシーズン8ライト級T準優勝のサヤッド・アワッド×元ストライクフォースファイターのジョー・デュアルテ、メインではフィル・バローニ×カロ・パリシアンの黄昏ファイトなど、充実のラインナップとなっている。

■ Bellator122 対戦カード

<シーズン10ウェルター級T決勝/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
アダム・マクドノー(米国)

<シーズン10ミドル級T決勝/5分3R>
ブレッド・クーパー(米国)
ブランドン・ハズリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
フィル・バローニ(米国)
カロ・パリシアン(米国)

<ライトヘビー級T準決勝/5分3R>
リアム・マクゲリー(英国)
エギリウス・ヴァラビーチェス(リトマニア)

<ライトヘビー級T準決勝/5分3R>
ケリー・アナンソン(米国)
フィリッピ・リンズ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
ポッピーズ・マルティネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カール・アモゾー(フランス)
フェルナンド・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
ジョー・ドゥアルテ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マニー・ララ(米国)
ドミトリー・サスノフスキー(ロシア)

<ライト級/5分3R>
スティーブン・マルチネス(米国)
セルジオ・リオス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
ヴァージル・ズイッカー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アウグスト・サカイ(ブラジル)
マット・フレンブリン(米国)

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