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【UFC171】ロンバードの柔道流TD+豪打に、シールズ完敗

2014.03.16

<ウェルター級/5分3R>
ヘクター・ロンバード(豪州/12位)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
ジェイク・シールズ(米国/6位)

サウスポーのロンバードが左フックを振るいながら前に出て組みつくや、思い切り振り回すようにシールズからテイクダウンを奪う。グラウンドには移行しないロンバードは、シールズの蹴りを突き放し、バランスを崩させる。シールズは打撃から組みたいが、ロンバードの左フックをかわして、シングルレッグに入っても逆にケージに押し込まれてしまう。ショートアッパーから右フックを打ったロンバード。シールズは遠い位置からのテイクダウン狙いを潰され、小外掛けで倒されパウンドを受ける。

スタンドに戻ったシールズは左目尻から大量の流血が見られる。テイクダウンを潰され、アッパーからフック、さらに左の蹴りを受けたシールズは、ダウンをするようにガードを取る。残り1分、クローズドガードのシールズに対して、殆ど動きを見せないロンバードは、細かいエルボーを3発だけ落とし、初回を戦い終える。

2R、左ミドルを入れたシールズだが、左フックを受けて体が沈むと、左ひざから小外刈りでテイクダウンを奪われる。初回同様、寝技では動かないロンバード。これは寝技が不得意というよりも、スタミナをロスすることを避けているようだ。ブレイクが掛かり、試合がスタンドに戻ると、ここでもロンバードは慎重な動きに徹する。そのロンバードの左フックにテイクダウンを合わせ、潰されるシールズ。引き込むが、ロンバードはスタンドで待ち受ける。

立ちあがったシールズは右ミドルを蹴っていく。組んだシールズだが、背負いで投げたロンバードがまたグランドで動きを止める。そのまま2Rが終わった。最終回、左ミドルが急所に入ったとアピールするシールズ。再開後、シングルレッグに出るがこれも潰され、逆に小外掛けでテイクダウンを許してしまう。インサイドからボディにロンバードがパウンドを落すが、ここでもレフェリーがブレイクを命じる。

ジェイクのテイクダウン狙いを完璧に切るロンバード。シールズは潜ろうとするが、ロンバードはそのスペースを与えない。シッティングでもロンバードはワキを開けず、シールズが背中を再びつける。足を取りに来ると、すぐに反応するロンバード。スタミナを温存し、頭はクリアなままなのでシールズは付け入る隙がない。残り45秒、ブレイクが掛かる。残り15秒、ロンバードのダブルレッグにギロチンを仕掛けたシールズだったが、残り時間は余りにも少なかった。結果、ロンバードが3-0で勝利、シールズにはリリースの危機が迫る完敗となった。

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