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【UFC169】RNCで危機も打撃戦制し、イアキンタが判定勝ち

2014.02.02

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ(米国)
Def.3-0: 29-28, 29-28, 28-27
ケビン・リー(米国)

TUFシーズン15は準優勝に終わったが、その後は2連勝中のイアキンタが7連勝でUFC出場を決めたリーと対戦する。左ジャブを伸ばすリー、イアキンタは低い姿勢からパンチだけでなく蹴りを織り交ぜて試合を組み立てる。と、イアキンタの左ストレートがリーを捉えダウンを奪う。すぐに立ち上がったリーに連打を入れたイアキンタは、一度間合いを取り直す。

ヒザ蹴りで逆襲に出たリーは左肩を突きだした構えからテイクダウンを仕掛ける。ヒールフックで切り返したイアキンタ。リーが体を起こしてパンチを入れていく。イアキンタは手首を掴んでパンチを防ぎ、ヒザ十字狙いへ。バックに回ったリー、イアキンタは立ち上がりケージ際に移動する。後方からヒザを突き上げたリー、直後に両者が距離を取り直す。ここからの打撃は甲乙つけがたく、初回はイアキンタのモノとなった。

2R、イアキンタの左フックを掻い潜ってダブルレッグを決めたリーがバックに回って、バックマウントへ。即RNCチョークに入ると、イアキンタの表情が苦痛でゆがむ。手首を手繰り寄せて、危機を脱したイアキンタだが、バックマウントを許した状態は続く。残り2分30秒、再び絞めに移ったリーは、ここも防がれると頭部にエルボーを落していく。フェイスロックの要領で強引にフィニッシュを狙うリー。イアキンタは命綱ともいえる手首を掴み、放さない。このままラウンドはタイムアップを迎え、リーがポイントを取り返した。

最終回、右ストレートをヒットしたイアキンタ。後方に下がるリーに左フックを打ち込む。ジリジリと距離をつめるイアキンタは、組んできたリーにカニ挟みからヒールフックを仕掛ける。リーは譲らず、Xガードのような形になったイアキンタの顔面にパウンドを落す。イアキンタは足関節を諦め、スタンドに戻ると左ジャブを伸ばす。イアキンタのシングルに足を取られたままリーは蹴りを放つ。イアキンタが足を離して、打撃の間合いに戻ると、リーのテイクダウン狙いを切って左ジャブを伸ばす。

鼻血を流しながら、左ジャブから右ストレートを見せるイアキンタは、リーのテイクダウン狙いを切って、ボディを連打する。パンチを見せながら前に出るイアキンタは、最後までアグレッシブな姿勢を見せ続け、試合はタイムアップに。厳しい局面を乗り越えたイアキンタが、28-27という見慣れないスコアをつけたジャッジもいる試合を3-0の判定で勝利した。

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