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【UFC169】パワフルな打撃で印象良し、ヘスターが判定で圧勝

2014.02.02

<ミドル級/5分3R>
クリントン・ヘスター(米国)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-26
アンディ・アンツ(米国)

アラスカで7連勝を果たしたグレイシー・バッハ・アラスカ所属のアンツが、TUFシーズン17出身でUFC2勝0敗のヘスターとオクタゴン・デビューを迎える。鋭い踏み込みで左ジャブ、右ローを放つヘスター。下がり気味のアンツに左ミドルを蹴り込むと、走り込むように前に出て大きなスウィングの左フックでダウンを奪う。ヘスターのパウンドで懸命にシングルレッグから立ち上がったアンツだが、引き続きフックを受ける。

ここを耐えたアンツに対し、ヘスターはラッシュを止めてペースを落とす。一発のパンチ、蹴りは重く、スピードもあるヘスターだが攻撃が単発になり、手数も一気に減ってしまう。アンツは左フックから左ジャブで間合いを計ると、左フックをよけて細かいパンチから左ハイを蹴り込んでいく。左ミドルを決めたアンツ、ヘスターも右フックを返す。残り30秒、大きな動きがないまま初回が終了した。

2R、テイクダウンを奪ったヘスターはアンツの立ち上がり際にパンチと蹴りを狙っていく。打撃の間合いで向き合ったアンツの左ジャブを受け、一瞬動きが止ったヘスター。呼吸を整えるようなファイトから左ジャブを当てたヘスターは、スタミナ配分を続けながら、アンツのパンチが大きくなると、しっかりとテイクダウンに成功する。ここでもアンツの立ち上がり際にパンチと左ミドルを蹴り込んだヘスターは、ミドルを受けて距離を取り直す。

KOパワーを持ちつつ、ガスアウトを警戒してスマートに戦うヘスター。こうなるとアンツは厳しい。打撃で自分の距離を作れないままアンツは2Rを戦い終えることとなった。最終回、距離をつめて左ジャブを放つアンツが、左ジャブから右ミドルを見せる。距離を取り直す、サークリングを駆使するヘスターがスピニングバックフィストから左ハイへ。直後に左を返したアンツだが、間合いがやや遠い。アンツの右ストレートから左ミドルを受けたヘスターは、右ストレートをヒットさせ、一発で印象を良くする。

ワンツーからのアンツの左ハイがヘスターの顔面を捉えかける。その後も左ミドルを的確に打ち込んだアンツ、ヘスターもボディフックを入れ、左フックに続け流れを譲らない。手数はアンツが上回り、決して精度も悪くなかったが、攻撃を受けるとしっかりと打ち返し続けたヘスター。ポイントでアンツを圧倒して、3-0の勝利を手にした。

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