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【UFC165】初回のピンチ凌ぎ、カサレスがスプリット勝利

<バンタム級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
Def.2-1: 29-28, 28-29, 29-28
ローラン・デローム(カナダ)

スピニングバックフィストをいきなり見せたカサレス。デロームはストレートアッパーを繰り出す。サイドキックや右ジャブで距離をコントロールするカサレスは、リーチを生かした攻めを見せる。左ストレートを打ち込んだカサレスだが、デロームの左フックでダウンを喫する。ガードを取りパウンドを受けながら、ケージを蹴り上げてトップを取り返したカサレスだが、直後にデロームがシングルバックを取り返すと、そのままマウントへ移行する。パンチを入れ、背中を向けるカサレスにRNCを仕掛けるデローム。しっかりとカサレスの背中を伸ばすとパンチを入れていく。懸命に体を起こし、これを逃れるカサレスだが、後方からパンチを受け厳しい状態が続く。

残り1分、小気味良いパンチを落すデロームはそのまま肩固めへ移行する。ハーフからの肩固めは決め切れず、バックコントロールを取るデロームだが、最後に前方に振り落され初回が終了した。2R、左アッパーから右ストレートを伸ばすデローム。サウスポーのカサレスに対し、頭を左側にずらし、パンチを入れる。カサレスの飛びヒザをブロックするも、直後にデロームはバランスを崩し、バックを許す。

すぐに胸を合わせ距離を取り直したデロームに対し、左の前蹴りなどで距離のコントロールを引き続きカサレスが図るとフックを入れる。直後のデロームのテイクダウン狙いからスクランブル合戦となり、カサレスがヒザを放ち、シングルも逃げきる。疲れたデローム、カサレスは下がりながらの左を入れる。デロームも右をヒットさせ、踏み込んでアッパーを見せる。と、右ストレートを顔面に打ち込んだデローム、カサレスがもんどりうったように頭を揺らしたところで組みつくが、ここはテイクダウンには至らない。

カサレスは距離を取り直す、蹴り技で間合いをコントロールしようと努め、2Rが終わった。最終回、勢いのある左ローを蹴りこんだカサレス。デロームは左フックから前に出る。カサレスが組みつき、ケージにデロームを押し込みバックに回る。すぐに胸を合わせたデロームが距離を取るが、カサレスの方がパンチの精度で上回るようになってくる。左ボディから右ジャブと間合いを支配したカサレスが、続いて左アッパーから右を打ち込む。

デロームは組みついて、シングルレッグから尻餅をつかせるが、すぐに立ち上がったカサレスに対し、デロームはヒザをマットについて動きを止めてしまう。すかさずバックに回ったカサレスだが、ここはデロームも胸を合わせて距離を取る。カサレスはスピニングバックキックから二段蹴りを見せるが、パンチを被弾しガードへ。最後の30秒、三角から蹴り上げを見せたカサレスに対し、しっかりとデロームがトップをキープし、最後まで戦い切った。結果、スプリットでカサレスに凱歌が挙がった。

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