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【RFC12】大会ベストバウト=ペ・ミョンホ×ナカハラはドローに

Bae Myoeng Ho vs Andrews Nakahara

【写真】大会ベストバウトは痛み分けに。試合全般を通して勝者を選ぶ裁定方式が取られているRFCのはずだが、ポイントを読み上げられる試合もあり、競技運営陣の不手際は相変わらずなのが勿体ない……(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
ペ・ミョンホ(日本)
Draw. 1-0
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル)

間合いを詰めるナカハラ、ペ・ミョンホが右ストレートを繰り出し、すぐに組みついていく。ケージにナカハラを押し込んだペ・ミョンホは、体を入れ替えられると押し返してヒザ蹴りを狙う。ケージ中央、右ストレートから左フックを空振りしたが、再び組みついてドライブ。左ヒザを突き上げていく。

ナカハラの小手投げを潰し、胸を合わせたペ・ミョンホのヒザ蹴りが続き、左脇を差し上げてテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったナカハラは左ローを見せる。ペ・ミョンホが右ストレートから左を打ち込み、ナカハラの前進にはサークリングで距離を取る。ナカハラはミドル、ローと鋭い蹴りを見せ、右アッパーがペ・ミョンホのアゴ先を掠める。

踏み込んで右から左フックをヒットさせたペ・ミョンホは、間合いを計りスイッチするなど、現代北米スタイルを駆使する。そのペ・ミョンホに左ローから、右ハイを繰り出したナカハラ、クリーンヒットはないがペ・ミョンホの大きな振りのパンチも受けない。

2R、左ジャブを伸ばすペ・ミョンホに右ローを入れるナカハラ。組みついたペ・ミョンホだが、逆にナカハラが尻餅をつかせる。ペ・ミョンホがすぐに立ち上がると、ケージにナカハラを押し込んでいくと、小外掛けでテイクダウンを奪う。ラバーガードのナカハラは、腕十字を察知されパウンドを連打される。

Bae【写真】ペ・ミョンホはナカハラがガードを切るたびに、正対しパウンドを落していった(C)MMAPLANET

クローズドガードのナカハラは再びラバーへ。細かいパンチを入れるペ・ミョンホ。ナカハラは腰を切ると察知され、ガードの状態が続く。足を払ってパスを狙ったペ・ミョンホは、ナカハラが立ち上ろうとしたところで自ら距離を取り、ヒザを顔面に入れる。立ち上がったナカハラを首相撲に捉え、ボディにヒザを突き上げたペ・ミョンホ。引き続き腿にヒザを入れるも、残り45秒でレフェリーがブレイクを命じる。

ナカハラの左ミドルに左ジャブ、続く左ミドルにも引き続き左ストレートを打ち込んで距離を詰めたペ・ミョンホが、有利に試合を進めたまま2Rを戦い抜いた。最終回、左ハイを見せたナカハラ、ペ・ミョンホは左から右、さらに左フックをヒットさせ、組みついていく。ケージにナカハラを押し込むペ・ミョンホだが、体を入れ替えられ距離を取り直される。踵落としから、右ストレートを伸ばしたナカハラ。ペ・ミョンホのシングルレッグをがぶり、バックに回る。

引き込んだペ・ミョンホに鉄槌を落したナカハラは、立ち上がられないように首を殺していく。ナカハラはハーフからマウントを奪取すると、バックマウントへ。リアネイキドチョークはヒジを押しあげて耐えるペ・ミョンホは、右腕を引き寄せて胸を合わせようと試みると、マウント狙いのナカハラを前方に落して、距離を取る。

徹底してテイクダウン狙いのペ・ミョンホにヒザを合わせたナカハラは、押し込まれても冷静に体を放す。直後にナカハラの左ハイがペ・ミョンホの顔面を掠める。間合いを計るペ・ミョンホの振り回すような左フックがナカハラを捉え、ダブルレッグへ。これもがぶったナカハラがバックに回り、ペ・ミョンホの顔面にヒザを入れる。ヒザをつきながら立ち上がったペ・ミョンホだが、ケージ際を下がって距離を取る。

Nakahara【写真】3R、後回し蹴りをヒットするなど打撃、そして組み技ともにナカハラが優勢だった(C)MMAPLANET

ナカハラは後ろ回し蹴りをペ・ミョンホの側頭部に入れると、ふらつくペ・ミョンホに右ストレートも決める。懸命に組みついてごまかそうとしたペ・ミョンホをがぶって、右のパウンドを入れたところでタイムアップに。最終回に劣勢を跳ね返すような攻めを見せたナカハラだが、序盤の2Rは微差でペ・ミョンホという見方も十分に成り立つ。結果、1-0の裁定で大会ベストバウトは痛み分けに終わった。

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