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【UFC160】成長過程トンプソン、壁レスでガスアウトも判定勝ち

2013.05.26

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
Def.3-0:29-28, 30-27, 29-28
ナフション・バレル(米国)

いきなりサイドキックを上下に打ち分けようとしたトンプソン、距離を詰めてきたバレルを逆にケージに押し込んでいく。差し上げテイクダウンを繰り出すなど、テイクダウンを磨いてきたことをうかがわせるトンプソンだが、テイクダウンには至らず距離を取り直す。

徹底して距離を詰めるバレルにローを入れ、下がるトンプソンが前に出てきたバレルにテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったバレルをケージに押し込むトンプソンはヒザをボディに連続で受ける。再度、打撃の距離になるとバレルが右を伸ばしながら組みつく。体を入れ替えたトンプソン、ケージ際で態勢を入れ替え続ける両者は残り90秒で距離を取り直す。

ワンツーを2度見せたトンプソンは、サイドキックから左ミドルへ。さらに左フックを伸ばしたトンプソンは、組みついて投げを狙ったバレルを潰しマウントへ。バックを譲りながらスッと立ち上がったバレルをケージに固定しボディやヒザをトンプソンが見せ、最後に距離を取ったところで初回が終了した。

2R、下がりながらパンチを打ち込むトンプソン。ケージ際を移動しながらワンツー、組みついて初回同様ケージにバレルを押し込んでいく。トンプソンは左右のミドルから組みつく。バレルは引き続き距離を詰めようとするが、パンチや蹴りを被弾し、逆に組みつかれるという状況から抜け出せない。

会場の空気が散漫になるなか、トンプソンは右を打ち込み、ハイを見せる。さらに後ろ回し蹴りからパンチへと、バレルの動きが落ちると持前の蹴り技を多用するようになったトンプソン。残り20秒を切るとバレルのスピニングエルボーをかわして組みつき2Rは打撃でモノにした。

バレルが右を打ち込んで前に出て組みつくが、ここでも押し込むのはトンプソン。距離を取り直すと、右ミドルから右ロー、前蹴りを見せたトンプソンが左右のフックを放つ。バレルも右ミドルを返すと、アッパーの連打を見せる。トンプソンは左から右を返し、ボディにヒザを突き上げる。

両者が動きが落ちたなか、トンプソンがケージにバレルを押し込んでいく。残り2分30秒、左フックを打ち込んだバレルが攻勢に出ると思いきや、トンプソンが左フックから右ハイを入れてペースを譲らない。残り2分、ダブルレッグでテイクダウンからバックに回ったトンプソン、バレルも胸を合せて立ちあがるも、しっかりと時間を使われてしまった。

残り90秒、バレルの右を受けハイから左右のボディを見せるトンプソンだが、力が感じられない。バレルは跳びヒザを見せるも、かわしたトンプソンがバックに回りこむ。最後の10秒、首相撲からヒザを突き上げたバレルだったが、ここでタイムアップとなり、変身過程のトンプソンが判定で逃げ切った。

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