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【UFC FX07】2013年のUFCはサンパウロ、ヴィトー×ビスピンから

Belfort vs Bisping

【写真】勝てばタイトル挑戦権獲得という話も伝わってくるミドル級マッチ。ある意味、ビスピンにとってヴィトーは越えないといけないビッグネームと言ったところか。(C)GONGKAKUTOGI&MMAPLANET

19日(土・現地時間)、2013年UFC初イベントがブラジルはサンパウロのイビラプエラ・アリーナで行われる。UFC on FX07「Belfort vs Bisping」のメインはタイトル名にある通り、ミドル級5回戦ヴィトー・ベウフォート×マイケル・ビスピンの一戦だ。

14年3カ月振りにサンパウロに戻ってきたUFC、ヴィトーはそのひと昔以上前の大会に出場し、ヴァンダレイ・シウバを秒殺KOで破っている。9月にタナボタ式でUFC世界ライトヘビー級王座に挑み、誰も予想していない腕十字でジョン・ジョーンズを負傷に追い込んでいる。ただし、このシーン以外では片腕しか使えなくなったJJを相手に良いところなく、最後はアームロックでタップを強いられている。

1階級上のライトヘビー級の王座に挑戦すること自体無理があるうえ、スクランブル発進で順を踏んでいなかっただけに、当然の敗北といえる。そして、JJの右腕を負傷させたからといって、ヴィトーがビスピンを相手に優位な戦いに臨めるわけでもない。09年9月のUFC復帰以来、5試合というスローペースで戦って来たヴィトーだが、JJ戦以外は勝っても負けても1R結着、競り合いを経験していない点が非常に気にかかる。

天才の誉れ高かった時代から、自分のペースで戦っている時は強さを発揮するが、守勢に回るとモロかったヴィトー。対してビスピンは、ライトヘビー級時代からスプリット判定も少なくなく、凌ぎ合いを数多く経験している。チェール・ソネンなど敗れてなお、スタンドの打撃が評価されたものだ。ビスピンにあってヴィトーにないモノ、それは打撃とテイクダウンのコンビネーションだ。ヴィトーの打撃は、確かに質が高く殺傷能力も高い。最近ではハイキックという武器も手にした。

ただし、テイクダウンという要素がなければビスピンはワキを空けてガードを高くすることもできる。ヴィトーが勝つなら、早い段階のパンチ。テイクダウンを織り交ぜて戦うが、ビスピンは決して遠い距離をキープするタイプでないだけに、ヴィトーKO勝ちの目も決して低くない。一方でヴィトーの打ち気に対し、効率よくテイクダウンを奪うことができるようなら、スタミナと精神力を削ったビスピンの勝利がグンと近くなる。

■UFC on FX「Belfort vs. Bisping」対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
マイケル・ビスピン(英国)

<ミドル級/5分3R>
ダニエル・サラフィアン(ブラジル)
CB・ダラウェー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
ベン・ロズウェル(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・タヴァレス(ブラジル)
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ゴドフレッド・ピピイ(ブラジル)
ミウトン・ヴィエイラ (ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ホニー・マルクス(ブラジル)
アンドリュー・クレイグ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ヌネス(ブラジル)
ニック・レンツ(米国)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ルカス・マルチンス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ペドロ・ノブレ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴァグネル・プラド(ブラジル)
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
CJ・キース(米国)

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