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【PXC34】海外初挑戦の田中路教が一本勝ち!! メインはカリが防衛成功

2012.11.17

2012年11月17日(土・現地時間)、フィリピンはメトロ・マニラのスマート・アラネタ・コロシアムでは、Pacific Xtreme Combat34が開催された。

メインイベントでは、PXCフライ級選手権試合が行われ、21歳の王者アレ・カリと、34歳の挑戦者アーウィン・タグルが激突した。オーソドックスで構えるカリに対し、タグルはサウスポーから豪快にミドルを放つも、モーションが大きく、その打ち終わりに、パンチを受け、バランスを崩す。ステップを踏むカリに、タグルの左ハイ、ミドルが炸裂する場面もあったが、1R終盤には、ケージを回って距離を取り、キックが空振りすると、タグルは自ら背中をマットにつけてしまう。

2Rに入ると、いきなりシングルでテイクダウンを奪ったタグルは、反対側のサイドまで回り、トップでカリを抑え込む。だが、これを引っくり返して立ち上がったカリは、腕を回すパフォーマンス。タグルが再びテイクダウンを狙うと、ギロチンで迎え撃った。

スタンドは、左の蹴り一辺倒のタグル。これをかわされると、スタミナも厳しくなってきたか、自ら下になる動きが増えてくる。カリがパンチで前進すると、またも引き込むように下になったタグルは、3Rもシングルを狙うも、これを防がれ、カリがパンチを振り回すと、背を向けて距離を取ろうとする場面も。左からボディへのフックを連発するカリに対し、前に出られないタグルは、カリのパンチを被弾する場面がいよいよ増えてくると、最後は左のボディショットを決めたところで、レフェリーに試合を止められた。

また、セミファイナルでは、PXCライト級王者マーク・ストリグルとハリス・サルミエントがフェザー級で対戦した。サウスポーのサルミエントが軽快にパンチ、ミドルを飛ばしていくも、ストリグルは前進してフック、ローを蹴る。すると、テイクダウンの攻防から、ケージ際でサルミエントを後方へと崩し、サイドを奪ったストリグル。袈裟固めからパウンド、そのままサルミエントの左腕を自らの左足で捕獲すると、足でアメリカーナのような態勢から腕を極め、見事な一本勝ちを奪った。

また、ローカルプロモーションで8勝無敗の戦績を誇る、ダスティン・キムラと、ガイ・デルモの一戦は、初回からワンツー、ボディショットを放ち続けたキムラが、3R、デルモが苦悶の表情を浮かべたところを逃さず、パンチをまとめて一気にTKO勝ち。そして、キャリア6戦目、初の海外イベント参戦となった日本の田中路教は、ラッセル・ドゥワンを相手に3R、リアネイキドチョークできっちりと一本勝ち。22歳のケージ&ヒジ初挑戦で、さっそく結果を残した。

■PXC34 試合結果は下記の通り

<PXCフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]アレ・カリ(フィリピン)
Def.3R by TKO
[挑戦者]アーウィン・タグル(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
マーク・ストリグル(フィリピン)
Def.1R by アームロック
ハリス・サルミエント(米国/ハワイ)

<ライト級/5分3R>
イサイア・オーティズ(フィリピン)
Def.2-1
トリスタン・アーナル(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダスティン・キムラ(米国/ハワイ)
Def.3R by TKO
ガイ・デルモ(米国)

<フライ級/5分3R>
エウゲニ・トケーロ(フィリピン)
Def.1R by TKO
ジェローム・ワナワン(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>]
田中路教(日本)
Def.3R by リアネイキドチョーク
ラッセル・ドゥワン(米国/ハワイ)

<フェザー級/5分3R>
カイル・アグオン(米国)
Def.1R by 腕十字
スティーブ・グランデーザ

<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ(米国)
Def.1R by 腕十字
ブライアン・トゥ・ハイラン(香港)

<ライト級/5分3R>
アドリアン・ヒラナ(フィリピン)
タイロン・ジョーンズ(米国/グアム)

<バンタム級/5分3R>
ダリオ・バナロJr(フィリピン)
Def.3-0
エルネスト・モンティーリャ(フィリピン)

<ライト級/5分3R>
セバスチャン・カデスタン(スウェーデン)
Def.1R by リアネイキドチョーク
パトリック・マニカド(フィリピン)

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