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【It’s Showtime】山本真弘、スピードとパワーの融合でベルト奪取へ!

Yamamoto

【写真】 テクニックにパワーが備わり、今がピークの山本真弘。大西洋上のテネルフェ島で大願成就を目指す

21日(土・現地時間)、スペインはカナリー諸島テネリフェ島のテネリフェ、エスタジオ・オリンピコ・アントニオ・ドミンゲスで行われるIt’s Showtime 59。

同大会でハビエル・エルナンデスの持つIt’s Showtime世界61キロのタイトルに、山本真弘が挑戦する。2年前に当時王者だったセルジオ・ヴィールセンに敗れて以降、It’s Showtimeのベルトに照準を絞り、世界で戦うための準備を続けてきた。山本自ら“大勝負”と位置づける一戦への想いを聞いた。
Text by TAKUMI NAKAMURA

――18日からスペインに出発するそうですが、日本での調整はいかがでしたか?

「順調ですね。あとは現地で軽く動いて体重を調整するくらいです」

――セルジオ・ヴィールセン戦とのIt’s Showtime世界61キロ選手権試合に敗れてから、フィジカルトレーニングをスタートしている山本選手ですが、通常体重そのものは増えましたか?

「今は通常体重が67キロくらいで、減量も少しきつくはなっています。トレーニングを始めた頃は意図的に体重を増やそうとしていたのですが、今はもう自然に67キロ前後に落ちついています」

――もともとスピードが持ち味の山本選手ですが、最近の試合を見ていると、そこに力強さやパワーも感じるようになりました。そういった手応えは感じていますか?

「スピードに上手く体重を乗せられるようになりましたね。去年は体を重く感じたり、動きがバラバラになることもあったんですが、今年に入ってからはスピードとパワーが上手くハマっている気がします」

――技術的な部分ではいかがでしょうか?

「今が技術的にもピークじゃないですかね。モチベーションも含めて。自分は明確な目標がないと燃えないタイプなんですが、2年前にヴィールセンに負けて、それからはIt’s Showtimeのベルトだけを目標にしてやってきました。ヴィールセンも負けてしまって、チャンピオンは変わりましたが、僕にとっては誰がチャンピオンでもIt’s Showtimeのベルトを獲ることが目標です」

――今回、山本選手がベルトをかけて挑戦するエルナンデスについてはどんな印象を持っていますか?

「タフな相手でパワーがある。それに尽きますね。特に技術的に色々とやるタイプではないですが、一つの技をパワーを駆使してどんどん続けて攻めてくる、そういう印象があります」

――ヴィールセンに敗れてから、スピードとパワーの融合をテーマにしてきた山本選手にとっては、この2年で取り組んできたことが試される相手だとも言えます。

「パワーがある相手にパワーで対抗して、おしくらまんじゅうみたいな試合をしたら『何をやってるんだ?』って話じゃないですか。今の僕はスピードを使うところ、パワーを使うところ、上手く振り分けた戦いが出来ているので、自分の持ち味を出してエルナンデスを攻略したいと思います」

――今回のタイトルマッチは山本選手にとって、一つの集大成になるという意識はありますか?

「はい。僕にとっては大勝負だし、ここでベルトを獲れば一つのゴールになると思っています。この2年間はIt’s Showtimeのベルトのことだけを考えてきたので」

――大会前にIt’s ShowtimeがGloryに買収されるというニュースもありましたが、山本選手はどう感じていますか?

「自分はあまり気にしていないですね。それよりもIt’s Showtimeのベルトを獲ることに集中しています。It’s Showtimeがどういう形になるにせよ、ここで僕がチャンピオンになれば、必ずいい方向に転がると思うんです。その意味でも、しっかりとベルトを巻きたいという気持ちです」

■It’s Showtime 59対戦カード

<70キロ級/3分3R>
アンディ・サワー(オランダ)
ゼベン・ディアス(スペイン)

<It’s Showtime世界61キロ級選手権試合/3分3R>
[王者]ハビエル・エルナンデス(スペイン)
[挑戦者]山本真弘(日本)

<85キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マキシモ・スアレス(スペイン)

<95キロ級/3分5R>
ローレン・ハビエル・ホルヘ(スペイン)
セルゲイ・ラシュシェンコ(ロシア)

<85キロ級/3分3R>
モイセス・ルイバル(スペイン)
アミール・ゼヤダ(オランダ)

<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
デビッド・カルボ(スペイン)

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