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【UFC148】ティト、引退試合を勝利で飾れず

2012.07.08

<ライトヘビー級/5分3R>
フォレスト・グリフィン(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-27
ティト・オーティズ(米国)

開始直後に左ハイを見せたグリフィン。さらに左ハイを2度、3度と続けていく。組みついたティトは、テイクダウンを奪うとインサイドガードからエルボーを落とす。立ち上がろうとするグリフィンの顔面にパンチを入れる。

バタフライガードからスイープを狙ったグリフィン、そのまま両者がスタンドに戻る。グリフィンは左ジャブを連打し、前に出て来るティトに左フック、左ハイと踏み込ませないような攻撃を続ける。

遠い距離からローシングルを仕掛けたティト。グリフィンはスタンドをキープし、左から右を伸ばす。動きが落ちたティト、手は出すが力は感じられない。グリフィンはステップワークと長いリーチを利用してティトの回りを右に回りながら攻撃に出る。残り10秒でダブルレッグからバックに回ろうとしたティトだが、体が流れるようにヒザをついていた。

2R、ティトの右がヒットしグリフィンの動きが止る。追撃を狙ったティトに、グリフィンもパンチで対抗すると館内からはティト・コールが起こる。グリフィンは右ストレートを伸ばし、さらに左を打ち込む。ティトは動きが落ちながらも、右を放っていく。続いてフォレスト・コールの館内、ローを2発蹴り込んだグリフィンは、ワンツーと攻撃を続ける。

左ボディフックから右を受けたティト、それでも前に出てパンチを顔面に被弾する。残り1分、右ストレートをヒットさせたグリフィンは前蹴りを見せる。残り10秒で組みついてきたグリフィンは鉄槌を落し、試合は最終回に。

ティトにとって最後の5分、ローから左フックを受け、なかなか手を返せない。グリフィンはここで油断したか、右ストレート、左フックを受けて後方に一回転。立ち上がったところでテイクダウンを許してしまう。クローズドガードでリストを掴んでパウンドを許さないようにするグリフィンは、ティトが手をついて起き上がろうとしたところで正面からキムラを狙う。

腕を引抜いたティト、グリフィンはケージを背にして立ち上がる。ヒザをボディに受け、左フックは空振りしたティト。グリフィンは再び、パンチでペースを握る。残り1分、ワンツーを受けたティトは、ガードも下がっている。足が前に出ないティト、残り10秒でパンチを振るい、そのまま試合終了のホーンを聞くと両手を高くつき上げた。

と、グリフィンはコールを聞くこともなく、ケージを後にする。これ以上、ティトの引退試合には付き合わないということか、不可解な動きを見せたグリフィンはオクタゴンを一周してオクタゴン内に戻ってきた。結果は29-28でグリフィンが判定勝ち。場内にブーイングが鳴り響いたが、勝者にも哀愁漂うファイトとなってしまった。

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