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【LFC08】相手の土俵勝負も一本勝ち、川那子王座奪取

2012.03.30

Kawanago<LFCフェザー級王座決定戦/5分3R>
川那子祐輔(日本)
Def.2R4分18秒 by スピニングチョーク
ジ・シャン(中国)

【写真】8試合連続1R一本勝ちのジ・シャンに、最後はスピニングチョーク。ここから回転を加え、トップを取ってタップを奪った(C)MMAPLANET

勢いをつけて飛び込んできたジ・シャンをパンチで迎え撃った川那子。ジ・シャンが組みつくと、右ワキを差して腰をコントロールし、テイクダウンを狙う。片膝をついたものの立ち上がったジ・シャンは、思い切りフックを狙いつつ組みついて、川那子をロープに押し込む。コーナーまで移動し、距離を取った川那子は、左フックを避け、サイドキックをブロックするも、直後にシングルレッグで尻餅をつかされる。

直ぐに状態を起こし、逆に腰に両腕回して立ち上がろうした川那子だが、ジ・シャンはここで得意のギロチンを仕掛ける。ジャンピングガードから、ロープにもたれエプロンに転落するような状態で締め上げるジ・シャン、レフェリーはブレイクを命じない。

川那子は定石通り、自ら頭を押し付け前転するように逃れるが、ここでブレイクを命じてレフェリーは、こともあろうかリング中央でクローズドガードでギロチンに捉えた状態での再開を命じる。腰を上げ、頭を前にもっていくように危機を脱した川那子は、思い切り鉄槌を落していく。


頭を引き寄せ、手首を掴んで三角狙いのジ・シャンだが、川那子はその手を振りほどきパウンドへ。クローズドガードでパンチを受けていたジ・シャンは、ヒップエスケープから手をついて立ち上がろうとするも、逆にパスを許しそうになり亀の態勢に。立ち上がって胸を合わそうとしたジ・シャンを、テイクダウンした川那子はそのままサイドへ。

ロープに詰まったジ・シャンの頭部に、川那子はヒザを突き刺していく。ここは、体を平衡にし、ヒザをついて立ち上がったジ・シャン。川那子はギロチンを警戒しながら、再びトップを奪取する。背中を預け、立ち上がり前転して足関節を狙うジ・シャンの先をいくように、前に回り込んだ川那子は、左ハイを蹴りこむ。

ジ・シャンもいち早く察知し、体を起こしたためボディに当たるにとどまったが、川那子はすぐさまスピニングバックフィストへ。この攻撃と同時に、組みついたジ・シャンは、足がついて来ていないため、体が伸び切って前方に沈み、ここでも川那子がトップを奪取する。ハーフからエルボー、パウンドを落とした川那子が、攻勢のまま初回を戦い終えた。

2R、ジ・シャンが左ハイを放ち、そのまま組みついてくるが、1R終盤同様に腕を伸ばし、頭を下げた組み方では、川那子を捉えることはできない。コーナーを背にした川那子だが、もろ差しからしっかりとテイクダウンを奪取。そのままサイドから抑え込むも、暴れたジ・シャンが立ち上がる。すぐにトップを取りかえした川那子は、インサイドからパンチを的確に落すと、徐々にジ・シャンの反応が鈍くなっていく。

左右のパンチに対し、手を出し出すように嫌がるジ・シャン、心身ともに削られてきた様子がありありだ。川那子はパスに成功するが、体を捩じって腹這いになると、川那子の右足に組みつき、シングルレッグへ。頭をおして、立ち上がった川那子は距離を取って、打撃の間合いへ。

思い切りフックを振り回すジ・シャンだが、打撃は川那子が上。ダッキングでジ・シャンの荒いフックをかわし左ストレート、右ストレートを打ち込む。ジ・シャンは体を伸ばして両膝をついたダブルレッグを仕掛けると、川那子はここにスピニングチョークを合わせた。

首をしっかりと捉えられ、仰向けになったジ・シャンは、観念したかのように右手でタップの意思表示をし、この瞬間、川那子がLFCフェザー級チャンピオンの座に輝いた。

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