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【UFC138】デフリーズがポジショニングを圧倒的支配

2011.11.06

<ヘビー級/5分3R>
フィル・デフリーズ(英国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ロブ・ブロートン(米国)

左ジャブから距離を詰めるブロートンに対し、デフリーズは低い姿勢から組みついてドライブ。ケージに押し込むも、攻め手のないデフリーズ。ブロートンは左ヒザを突き上げるが、レフェリーがブレイクを命じた。

両者の左が交錯すると、再びデフリーズがブロートンをケージに押し込む。右カカトを刈り、テイクダウンからサイドを奪ったデフリーズは、ケージを蹴るブロートンを巧みに押さえ込み、ケージ中央へ移動する。

頭を入れてシングルを狙うブロートンをがぶり、バックに回り込んだデフリーズ。ブロートンは自らガードの体勢になりハーフでロックダウン、さらにロックアップでリバーサルを狙う。

足も腕のクラッチも解けたブロートンに対し、デフリーズはパウンドを落として、再びパスに成功する。亀の姿勢になったブロートンにデフリーズはダースチョークからバックに回り込み、バックグラブへ。そのままデフリーズがバックを制した状態で、初回が終わった。


2Rは比較的簡単にテイクダウンを奪ったデフリーズは、バックから前方に落されそうになるが腕十字狙いの形から、バックをキープ。そのまま両足をフックし、足を一本外してバックからパンチを放つ。ブロートンのキムラアームロック狙いに、パスから立ち上がって再びテイクダウン。さらにパスを狙ったデフリーズに対し、ブロートンはキムラアームロックからリバーサルに成功。

この試合で初めてトップを取ったブロートンにデフリーズがアームロックを仕掛ける。自由な方の右手でエルボー、パンチを落とすブロートンは、逆にアームロックへ。さらにクロスフィックの体勢となり、パンチを顔面にまとめる。

残り1分、パンチを集中されるデフリーズは、何とか腕を引き抜くが、今度はエルボーを顔面に受ける。反対側からクロスフィックに取ったブロートンが、パンチを落とし2Rを取り返した。

3R、組みついたデフリーズにヒザ蹴りを見舞うブロートン。デフリーズはドライブからテイクダウンを奪うと、パスに成功。ケージを蹴って後方回転したブロートンから、バックマウントを奪った。ブロートンはここでも自らガードを選択し、デフリーズはサイドをキープ。左ワキを差して、立ち上がろうとしたブロートンから、すぐにバックを取ったデフリーズは右のパンチ放つ。反転したブロートンからデフリーズはマウントを奪い、上体を起こしてパンチとエルボーを落とす。

残り90秒、ケージを蹴ったブロートンだったが、デフリーズはマウントに拘らずサイドから、上四方へ。頭を跨ぎアームロックを狙ったデフリーズに対し、ブロートンはケージを蹴るも上四方を捉えていては体勢を変えることはできない。

ここでレフェリーがブレイク。圧倒的にポジショニングで支配していたデフリーズは、ブロートンの突進をバックステップでよけ、距離を取ってタイムアップを迎えた。勝利を確信するデフリーズが、ジャッジ三者とも29-28のスコアで判定勝ちを手にした。

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