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【UFC137】カモーンが守勢のカモージーに判定勝ち

2011.10.30

<ミドル級/5分3R>
フランソワ・カーモン(フランス)
Def.判定3-0:30-26、30-27、30-27
クリス・カモージー(米国)

試合開始から1分のところでテイクダウンを奪ったカーモンだが、カモージが立ち上がり態勢を入れ替えていく。ケージに長時間押し込まれていたカーモンは、ヒザをボディに突き上げて態勢を入れかえて、距離を取る。その場跳びのようなジャンピングニーを放ったカーモンだが、カモージーが組みついてケージに押し込む。

体勢を入れ替えたカーモンは、シングルレッグからテイクダウンを狙いも、ここはカモージーに耐えきられ、自ら距離を取る。ケージの組み合いが続く攻防のなか、距離が一瞬できた隙にカモージーがヒザ蹴りを見せて、組みつくも、またも態勢を入れかえられてしまう。両者、明確なポイントを稼ぐことなく、1Rが終了した。


2R、前蹴りからカンフーのような構えを見せるカーモンが、打撃のプレッシャーを与えるも、カモージーが組みついてドライブ。低い姿勢からダブルレッグを仕掛けたが、テイクダウンに至らず体を起こす。そこにヒザ蹴りをボディに見舞うカーモン。首を片手で抱え、ジャンプをしながらヒザをボディに突き上げる。

一連のボディへのヒザを嫌がったカモージーは、動きがスローになりバックを許す。ここでカーモンがカモージを抱え上げてスラム。さらにパンチを重ね、クローズドを取ったカモージーにパウンドを落していく。懸命に起き上がろうとするカモージだが、カーモンは右アッパーから左フックでダウンを奪う。

後方に倒れ込みながらも、すぐに頭を入れてシングルに出たカモージーだが、亀の態勢になりパンチを受ける。カーモンはここでなぜかテイクダウン狙い、カモージが逆にギロチンを仕掛けて首が抜けたところで、タイムアップとなった。

最終回、スーパーマンパンチから組みつこうとしたカモージーだが勢いがなく、カーモンのパンチを連打で受け、再び動きが止まる。組みついて展開を作りたいカモージだが、再びケージを背にしてヒザ、ヒジを受け、距離を取ったカーモンがハイを放っていく。

ここでも組みついたカモージーはボディロックの態勢になるも、テイクダウンを奪えないまま自ら距離を取る。スイッチ、ノーガードと独特の打撃を見せるカーモンに対し、引き込んだカモージは足を回してパスは許さないが、完全に守勢に回って、レフェリーが試合をブレイクし、スタンドへ戻す。

残り30秒を切り、距離を取るカーモンを追いかけてヒザを見せたカモージーだが、これをかわされると、ガードを取ってキムラアームロックへ。そのまま極め切ることなく、タイムアップとなり、30-26をつけるジャッジが一人出る大差で、カーモンが判定で勝利した。

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